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I・マテ-ブランコ 著/岡 達治 訳


無意識の思考
――心的世界の基底と臨床の空間


A5判416頁

定価:本体5200円+税

発売日 04.11.30

ISBN 4-7885-0928-8

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◆こころのロジックを核心から読み解く名著◆
精神分析は、自らの無意識の内にとらわれていた思考や感情から自由になり、現実的かつ創造的に生きることを援助する手段です。そのためセラピストには「普遍的なこころの成り立ち」を踏まえたうえで眼前のクライエントに接することが求められ、フロイトを祖とする系譜は今も「実践のための理論」を展開しています。――本書では、こころの援助に携わる諸派があまねく拠って立つ「無意識の言語」が根底から解析され、壮大かつ緻密な体系が提供されます。現代の精神分析がまさにこれから踏み込もうとしている「こころのロジック」の地平に臨み、より堅固な臨床知を構築するための、歴史的な重要著作です。

◆本文紹介◆
 本書に残された章で私が本質的に取り扱おうとしているのは、今日の臨床実践においては部分的に利用されるに過ぎないが私の感覚ではいずれは重要になるような概念である。こうした概念をいつどのように適用すればよいのかを理解し、それを修正あるいは完成させることに役立つような新しい概念を創り出すことは、将来の世代の精神分析家への挑戦となろう。もしかれらがこれに応答すれば、おそらく精神分析だけではなく数学や認識論もまた豊かにすることができるだろう。おそらく本質的に単一性が存在するような認識の側面あるいは存在の側面のいずれもまた、より明白になろう。精神分析は,とりわけ夢の研究を通じて,存在の深遠な側面を発見するための独自の機会を提供しているが、これらの側面の幾つかは,まさに最終的には他の主題に対しても当てはまるだろう。(「第X部 未来に向けて」より)

◆書評
2005年7月29日、精神療法

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◆目 次◆
推薦の辞(松木邦弘)
訳者まえがき
概説 マテ−ブランコによるフロイトの無意識の再定式化と内的世界の概念化についてのイントロダクション(エリック‐ライトナー/ディビット・タケット)
第T部 主題
第一章 二重論理構造・無意識・数学的無限
第二章 人間と世界の基本的な自己矛盾
第U部 投影・とり入れ・そして内的世界
第一章 三つの論理と観点によるフロイトの投影の概念
第二章 同一化と投影
第三章 内的世界の概念
第四章 メラニー・クラインの貢献についての概観
第V部 投影・とり入れの過程
第一章 臨床的現実を理解するための指標となる幾つかの概念
第二章 深い水準
第三章 臨床例にみる基本的な自己矛盾
第W部 対称性の錯乱状態 二重理性の錯乱状態 二重モード性の錯乱状態
第一章 三次元的な対象の乗法
第二章 二重モード性の錯乱状態
第三章 夢世界における空間的・時間的な構造の激変
第X章 未来に向けて
第一章 対象に概念
第二章 空間・次元 外部/内部についての幾つかのより数学的な概念
第三章 内的世界の概念
付録 メラニー・クラインによる投影同一化の概念の解説(ルチアナ・ボン・デ・マテ)
解説
訳者あとがき
文献/索引

原題:THINKING,FEELING,AND BEING by Ignacio Matte-Blnco

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