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ピーター・バーク 著
井山弘幸・城戸 淳 訳

知識の社会史
―― 知と情報はいかにして商品化したか


04.08.18

4-7885-0910-5


◆目 次◆
第一章 知識と社会学の歴史
第二章 知識を生業とする-ヨーロッパの〈知識人〉
第三章 知識を確立する−古い機関と新しい機関
第四章 知識を位置づける−中心と周縁
第五章 知識を分類する−カリキュラム・図書館・百科事典
第六章 知識を管理する−教会と国家
第七章 知識を売る−市場と出版
第八章 知識を獲得する−読者の役割
第九章 知識を信ずることと疑うこと
訳者あとがき
注/参考文献/事項索引/人名索引

原題:A SOCIAL HISTORY OF KNOWLEDGE From gutemberg to Diderot 2000 Peter Burke


46上

400頁

定価3570円(税込)

◆知識と情報の大パノラマ的展望!◆

「グーテンベルクからディドロまで」という原書の副題が示しているように、 15世紀の印刷革命から18世紀の『百科全書』までにわたって、人類がいか にして知識を発見し、獲得し、分類し、管理し、商品化したかを、パノラマ的 に展望したもので、印刷、雑誌、図書館、博物館、喫茶店、株式、交易、旅行、 スパイ、教会、アルファベット順、索引、脚注、学者・知識人など、知と情報 に関わるあらゆることを取り上げて分類・整理し、見事な眺望を与えてくれま す。いまでは当たり前と思われている索引や注や目次がどのような変遷を経て きたかなど、興味は尽きません。〈知の社会史〉の定番となるでしょう。

◆本文紹介◆
近代初期における「書類国家」(paper states)とでも呼びうるものの興隆は、ヨーロッパの一般的な現象であった。ルイ十四世は、回想録のなかで、「すべてについて知らされていた」と自慢した。彼もまた長い時間を、デスクに向かって、あるいは審議会や委員会などの会議に出席して、過ごした。啓蒙主義の指導的な支配者も同様であって、とりわけプロイセンの大フルードリヒ、ロシアの大エカテリーナ、オーストリアのマリア・テレジアとヨーゼフ二世などである。委員会や役員会(多数決によって議決する小集団で、スウェーデンやロシアではカレッジとして知られていた)の増加は、この時代の行政上の主要な革新の一つである。ライプニッツがピョートル一世に書き送ったように、「役員会なしには、よい行政はありえない。役員会の機構は、歯車が互いに動かしつづけているような、時計の機構に似ている。」  ここで語られるべきは、情報の蓄積という物語である。それは、課税するにせよ、軍隊に徴兵するにせよ、飢饉のときに食糧を与えるにせよ、全住民の生活を管理したいという支配者の欲求がいっそう高じてきたことに対応しているし、その欲求をさらに高めることにも繋がった。しかしながら、情報が行政機関のどこかに蓄積されていたといっても、それは、情報を必要とする支配者や役に人までつねに情報が届いていたということではない。組織が大きくなれば、組織に入る情報が最上部にまで届かないという危険もそれだけ大きくなる。言い換えるなら、政府と同様に歴史家は、いうなれば情報の「流通」ということを心がける必要がある。(「第六章 知識を管理する」より)


◆書評
2005年1月号「日経サイエンス」小林傳司氏評
2004年10月15日「週刊読書人」合庭惇氏評
2004年9月19日 日本経済新聞 富山太佳夫氏評
2004年9月19日 毎日新聞 張競氏評

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