戻る

中村桂子 編


『生命誌 2003』
――愛づるの話。


B5並判180頁

定価:本体1524円+税

発売日 04.05.01

ISBN 4-7885-0899-0


◆新しい科学誌の登場

「生命誌」の名づけ親、「JT生命誌研究館」中村桂子館長編集の年刊の研究・エッセイ誌『生命誌』を今年版より小社から発売いたします。「生命誌」とは、「いのちとは何か」ひいては「人間とは何か」という問いを、40億年に及ぶ生物進化の歴史に位置づけ、ヒトゲノム解析や脳研究などの進展に基づきつつ哲学や認知科学、文学・芸術を含む人間の幅広い知と感性を総合して探求する新しい学問です。今号は、平安時代の物語「虫愛ずる姫」に着想を得た、いのちを「愛づる」を合言葉に、哲学の今道友信、生物学の岡田節人、丸山應挙研究の佐々木丞平ら各氏との対談ほか、研究情報の紹介、免疫学や細胞研究、心の進化などに関する研究者のトークを収め、読み応え十分です。JT生命誌研究館発行・新曜社発売

◆書評
2004年7月、sportsmedicine

Loading

◆目 次◆
CONTENTS Biohistory2003
TALK 愛づる
賛美と涙が創造の源泉(今道友信×中村桂子)
生物学のロマンとこころ(岡田節人×中村桂子)
生を写す視点(佐々木丞平×中村桂子)

RESEARCH 時
時を刻むバクテリア(岩崎秀雄)
原始の生命体と地球の姿(山岸明彦)
ボルボックスで見る多細胞生物の形作り(西井一郎)
ニッチ―時を越える細胞の“ゆりかご”(西川伸一)
ゲノムプリンティング―世代に刻み込まれる時(石野史敏)
環境が生んだあいまいな形態―カワゴケソウ科(加藤雅啓)
淡水魚アロワナが海を挟んで暮らしている理由(熊澤慶伯)
ヒト・サル・ロボットから探る、心の進化と発達(板倉昭二)

SCIENTIST LIBRARY
免疫のしくみに魅せられて(本庶佑)
心で観る(黒岩常祥)
日本の科学の未来を創る(勝木元也)
本質を問いつづける(宮田隆)


◆本文紹介◆
愛づる心が生まれるには、じっくりと時間をかけることが必要です。実は、生きるとは時間を紡ぐことそのものですが、効率をよしあしとする現代社会は,ゆっくりと流れる時を嫌います。生きもの持つ「時」を見つめよう。まずはそれは基本です。
 「愛づる」と「時」。生命誌研究館の10周年にあたって、これまでの10年をまとめ、次の10年を見通す鍵になる言葉です。生命誌は、特定の学問というより、誰もが日常の中で生きものを愛し、生きることを大切にする気持ちを支える「知」として組み立てていきたいと思っています。幸い、この1年間、「愛づる」という言葉を通して、多くの方が、日常から、またそれぞれの方の専門を踏まえて、生命誌への共感を示して下さいました。
 科学、哲学、美術、文学、歴史,東洋、西洋…これらをつなぐというより、いずれも「愛づる」から生まれてくるものでつながっていると思いました。「愛づる」と「時」を基本に考えてきこの1年間の活動は、季刊BRHカードと生命誌ジャーナル(HP)でお届けしてきましたが、一冊にまとめて読み通し、あなたの「愛づる」を考えていただきたいと思います。(「はじめに」中村桂子氏筆より)
designed & constructed by bizknowledge