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野島久雄・原田悦子 編著


『〈家の中〉を認知科学する』
――変わる家族・モノ・学び・技術


四六判380頁

定価:本体3600円+税

発売日 04.03.10

ISBN 4-7885-0889-3

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◆認知活動から見る、激変する家・家族の風景◆

家族の風景は激変しました。「おふくろの味」はレトルトやファストフード の味に代わり、子どもも親も塾や仕事に忙しくて顔を合わせるのもままなりませ ん。ケータイが家族をつなぐホットラインになっているのもうなずける話です。 また高齢者介護などの問題も山積しています。本書は大胆な家庭崩壊論で論争を まきおこした梅棹忠夫氏、民博の「ソウルスタイル」展示で大きな反響を呼んだ 佐藤浩司氏など、認知科学界以外からも幅広い参加を得て、家族の変貌、技術の 役割、伝統と慣習、高齢者介護などこれからの〈家〉のありかたに認知科学の光 を当てた、ユニークな一冊です。編者野島は『誰のためのデザイン?』の訳者で NTT研究員、原田は法政大学教授。

◆本文紹介◆
家という場に認知科学の知見を活かすことが必要であり、また可能であると考えている。幼児から高齢者までの多様なユーザがさまざまな目的で利用する家の中における使いやすい道具のデザイン(ユニバーサルデザイン)とはいったい何なのか。また、家事の大部分を占めているのは、いつ掃除しようか、夕食は何にしようか、服を新調するかというようなこまごまとした判断である。そのような些細ではあるが膨大な情報処理を支援するためにはどういう意志決定システムが必要なのだろうか。同じ家の中にいる他者の生活空間やプライバシーを侵害することなく他者との適切なコミュニケーションをするためにシステムをどうデザインしたらいいか。「公」ではなく、目的志向的でない活動、自分の嗜好を第一とした「私」活動において、認知科学の視点から何が考えられるだろうか。そして、家の中に、どのような文化や慣習・知識の学びの場、伝達の場をつくっていったらよいか、など認知科学が対象とすべきことはたくさんあるだろう。  すなわち、人と人、モノとモノがぶつかり合う場所としての〈家の中〉を対象とした認知科学が必要になってきたのである。(「はじめに」より

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◆目 次◆
はじめに
パート1 変化する〈家〉
1章 文明論から見た家庭と家族(梅棹忠夫)
2章 夫婦関係、親子関係から見る日本の家族(柏木恵子)
T結婚・夫婦関係/U親と子の関係と子どもへの感情・態度
3章 家庭はいったいどんな場か(若林幹夫)
4章 家の中の物から見えてくるもの(佐藤浩司)
Tソウルスタイルの目的/Uソウルスタイルの方法論/Vソウルスタイルの成果/W家族の今後
パート2 〈家の中〉の遊び
5章 家事をどう学ぶか(小松原明哲)
6章 家の中の慣習をどう学ぶか(外山紀子)
7章 家の中の学習(原田悦子・赤津裕子)
8章 介護の仕方をどう学ぶか(齋藤洋典・白石知子)
9章 学校で家庭科はどのように教えられているのか(峰木一春)
パート3 〈家の中〉を支援する技術
10章 人の行動を支援する技術(中島秀之)
11章 人にやさしい製品を作る(渡辺治雄)
12章 思い出工学(野島久雄)
13章 技術が目指す「未来の家」(北端美紀)
14章 家の中の情報化を考える(原田悦子・野島久雄)
付章 家族論・家庭論の現在―ブックガイド(山下清美)
引用文献

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