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ピーター・ブルックス 著/高田茂樹 訳
『肉体作品』
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03.12.05 4-7885-0878-8
◆目 次◆ |
A5上 472頁 定価5565円(税込) |
◆〈肉体〉はいかに発明されたか◆ 私たちはヌードといえば女性の身体を考えがちですが、美術史に登場するのは 男性よりも遅くて、むしろ近代になってからだそうです。それでは、現代のよ うな欲望喚起機関といってもいい肉体はどのようにしてつくられたのでしょう か。本書は、近代になって肉体(特に女性の)がどのように表象されてきたか を、ルソーやバルザック、ゾラの小説、またクールベやゴーギャンなどの絵の なかに具体的に探り、物語と肉体と欲望の関係を明らかにして、近代という時 代の輪郭を描こうとします。多数の図版も理解を助け、愉しませてくれます。◆著者の本 ◆本文一部◆ たとえば、『タヒチの二人の女 』を考えてみよう。この絵は、官能的な美しさを湛えて観る者に正面から向かい合うべく、陽光のなかに現れ出てくる、中央の人物の豊で力強い肉体を呈示するその仕方において、ほとんど古典的な平静さを達成している。彼女の顔は無表情で、私たちの視線を無理に惹くこともなければ拒むこともない。肉体そのものが力強さと安らぎに満ちている。盆に載せて供される、種類の特定できない花か果物は、供される肉体の簡明な換喩となっている。私たちはこの絵を、男性の眼差しが個性を消された女性をその性的対象としているもう一つの例として、あっさり断罪することもできる。しかし、私たちはまた、この絵を、見ることについての――肉体に向けられた眼差しに喜びを感じるようにと招く、積極的で罪の意識とは無縁な勧誘についての――絵として、感動的で説得力があると感じることもできよう。『彼女たちの黄金の肉体の輝きときたら』という題の絵は、ゴーギャンがオセアニアのなかに探し求めたものをこれ以上ないほど簡潔なかたちで要約している。(「ゴーギャンのタヒチ的肉体」より)
◆書評
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