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◆内容紹介◆
 情報を共有することと、人々が共通知識をもつことはまったく別のことである。私が本書において最も魅力を感じた指摘の一つである。 「人々がある事実を知る」だけでは、不十分であり、「『人々がその事実を知っている』ということを皆が知っている」ことが重要なのだ。情報が共有されても、その事実を人々が知らない状況と、知っている状況では、本質がまったく異なる。この洞察が本書の核心である。
 チウェ氏は、この理論に基き、戦争反対集会への参加も、人気映画を見ることも、フランス革命時の度量衡の改正も、スーパーボウル放映時の広告費用の天文学的な値段をも説明していく。(中略)彼の理論の前では、情報化社会が促進する情報共有そのまま人々の相互理解や合意形成を可能にするという安易な妄想などいともたやすく打ち砕かれる。(訳者まえがき)

◆儀式の合理性とは◆

式典や祝祭、集会やデモ行進は何の役に立つ? 「社会的」商品とは何? 討議はなぜ円形の場を好む? 一見性質の異なるこれらの問いがゲーム理論を中心とする「合理的選択理論」によって解けることを分かりやすく示し、公共化に果たすコミュニケーションの役割、集合行動形成のメカニズムに新しい理解をもたらした話題の本です。分析と解釈は、日常会話や政治キャンペーン、スーパーボール、映画、監獄まで、豊富な題材をめぐってテキパキと進み、読者の知的好奇心を次々に喚起しつつ、ゲーム理論の核心へと導きます。著者はニューヨーク大学政治学・経済学部助教授、訳者は社会ネットワーク研

マイケル・S-Y・チウェ 著
安田 雪 訳


『儀式は何の役に立つか』
――ゲーム理論のレッスン


四六判184頁

定価:本体2200円+税

発売日 03.09.20

ISBN 4-7885-0872-9

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cover

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原題:RATIONAL RITUAL Culture,Coordination,and Common Knowledges . 2001


◆目 次◆

まえがき
1 はじめに
この本は何の役に立つか/議論/協調問題/共通知識/議論の由来
2 理論を応用する
式典と権威/儀式はいかにはたらくか/内側に向き合うサークル/『波止場』/大宣伝は効果がある/公共化の価格/強い紐帯と弱い紐帯/一望監視刑務所の礼拝堂
3 理論を磨く
競合する説明/共通知識は不可能な理想?/意味と共通知識/共通知識と歴史/共通知識と集団アイデンティティ
4 おわりに
付録 ダイアグラムで議論を表現する
協調問題をモデル化する/メタ知識をモデル化する/なぜ共通知識は協調問題を解決するのに役立つのか
引用文献
索引




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-------------------------------------------------------------------- -------------------------------------------------------------------- 9月中旬発売予定 四六判上製184頁・定価2310円(税込) 分野=社会学・政治学・経済学 ISBN