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ジョシュア・メイロウィッツ 著

安川一・上谷香陽・高山啓子 訳


『場所感覚の喪失』(上)
――電子メディアの社会行動への影響


四六判420頁

定価:本体3800円+税

発売日03.08.31

ISBN 4-7885-0869-9

目次

第一章 行動とそのあるべき場所

第一部 変化のメカニズムとしてのメディア
第二章 メディアと行動-失われた環
第三章 メディア、状況、行動
第四章 メディアが変化すると役割はなぜ変化するか

第二部 印刷状況から電子状況へ
第五章 広域どうしの場合
第六章 公的行動と私的行動の不鮮明化
第七章 社会的場所と物理的場所の分離

第三部 新しい社会風景
第八章 新しい集団アイデンティティ
第九章 成長への新しい道
第十章 権威への疑念
第十一章 効果のループ
補論 用語解説


◆ゴフマンとマクルーハンを結びつけたメディア論の古典◆

かつて異なる場所にいる人間どうしは異なる経験をしていました。いまやテレ ビなどの電子メディアによって、別の場所にいながら「同じ」経験を共有でき るようになりました。そのことが、もちろん利点はあるものの、いかに私たち の社会的役割を曖昧にし、アイデンティティを混乱させているか。その変化の 本質を、対面的状況に関するゴフマンのエンカウンター理論とマクルーハンの メディア理論を結びつけることで鮮やかに分析し、人々が電子メディアによっ ていかに「場所の感覚」を失ってきたかを明らかにします。マクルーハン以後 の新しいメディア論の代表作の待望の翻訳です。下巻は年内刊行の予定です。

◆本文一部紹介◆
 私が思うに、ゴフマンとマクルーハンそれぞれの長所と短所は相補的な関係にある。すなわち、ゴフマンは対面的相互行為の研究にのみ集中し、彼が描いたさまざまな変数に対するメディアの影響や効果を無視したが、それに対しマクルーハンは、メディアの効果にのみ注目して、対面的相互行為の構造的局面を無視したのだった。これらの見落としは、対面的相互行為とメディアコミュニケーションとはまったく異なるタイプのコミュニケーションであるという伝統的なものの見方、つまり現実生活 対 メディアというものの見方から来ているように思われる。本書の研究は対面的相互行為研究とメディア研究とを結びつける公分母、すなわち社会的「状況」の構造を探求する。私が思うに、電子メディアが社会的行動に影響を及ぼすメカニズムとは、神秘的な感覚バランスではなく、私たちが役割を演じる諸々の社会的舞台のはっきり認識できる再編成であり、また、その結果として私たちの「適切な行動」感に起こる変化である。なぜなら、オーディエンスが変化するところでは、社会的パフォーマンスも変化するのだから。(序より)

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