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ウーシャ・ゴスワミ 著
岩男卓実・上淵寿・古池若葉・富山尚子・中島伸子 訳


『子どもの認知発達』 ――


A5判408頁

定価:本体3600円+税

発売日 03.06.08

ISBN 4-7885-0861-3


1乳幼児の認知―基本的な認知プロセス
記憶と学習/知覚と注意/乳児期の学習、記憶、知覚、注意はそれ以後の知能とどう関連しているか/まとめ
2乳幼児の認知―高次の認知プロセス
認知に向けて/さらなる認知へ/推論と問題解決/学習/赤ん坊には何ができないか?/まとめ
3概念発達
上位カテゴリ、下位カテゴリ、「基礎」カテゴリ/概念発達における言語の役割/生き物と生きていないものの区別/カテゴリ知識はどう表象されているか?/概念発達、「本質」、素朴理論/乳児期の概念変化/まとめ
4因果推論の発達
原因と結果についての推論/因果原理に基く推論/因果の連鎖を理解する/科学的推論/複数の物理特性について因果情報を統合する/直観物理学/まとめ/因果推論の発達は領域一般的か?
5記憶の発達
早期の記憶発達/さまざまな記憶システムの発達/まとめ
6記憶方略とメタ記憶
記憶方略の発達/メタ記憶/記憶の発達と認知発達の関係/まとめ
7子ども期の論理的推論
論理推論における発達初期のモード/その後の論理推論の発達モード/ハルフォードの論理発達への構造写像理論/まとめ
8論理的思考の発達についてのピアジェ理論
論理の概要/感覚・運動段階/前操作段階と具体的操作段階/形式的操作による思考/まとめ
9子どもの認知「何が発達するのか」、そして「なぜそのように発達するのか」
何が発達するのか?/なぜ発達は観察されるような道筋をたどるのか?/因果に注目する傾向
訳者あとがき
参考文献
索引

原題:COGNITION IN CHILDREN by Usha Goswami 1998

◆入門者に最適のテキスト◆

誰が見ても落ちると思うほど、箱が机の端から大きくはみ出しているのに落ち ない状態を見て、赤ちゃんは驚きます。壁の向こうに隠されたはずのヌイグル ミが、壁を取り払ったときにそこになかったら驚きます。このように、人間は 生まれながらに「〜だから・・・のはず」という因果に注目する傾向を備えて いるのです。本書はそこから出発して、人間の認知の基本領域がどのように発 達するのかを、数々の実験を具体的に紹介しながら非常にわかりやすく紹介し ます。認知発達を学び始めた学生に必要な情報がもれなく説明された最適のテ キストです。著者は、英国ケンブリッジ大学教授。



◆内容紹介◆
本書の前半の章では、「なぜ」の問題よりも、子どもの認知の「何が発達するのか」に注目する。学習、記憶、問題解決、推論、因果推論といった分野で、「何が発達するのか」について検討しよう。最終章では「なぜ」子どもの認知は観察されるような道筋をたどるのかという問題に戻るが、何が発達するのかを説明するシステムや理論は非常に多様であり、ピアジェの理論を除いてそれほど詳しくは扱わない。この本では、子どもが獲得するさまざまな種類の知識に注目し、それがどのうようにして獲得されるのかに注目する。なぜなら、(「何が発達するのか」についての)実験研究の結果は、一般に安定しているが、一方で特定の結果が何を意味するかについてはさまざまな説明(「なぜ」)ができるからである。このことは、研究を行ううえで、最も興味深い面のひとつである。発達の理論は、研究者が「何が発達するのか」についての研究で得た発達についての情報をまとめあげるものだと考えられる。これから論ずる研究の中には、複数の説明が可能なものもある。子どもの認知に興味をもつ読者は、(それらの研究の是非を判断する方法についてだけでなく)それぞれの研究が何を意味するかについても考えてみてほしい。(序より)


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