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岡本浩一・今野裕之 編著


リスクマネジメントの心理学
――事故・事件から学ぶ


四六判360頁

定価:本体3500円+税

発売日 03.06.25

ISBN 4-7885-0860-5

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◆事故リスクを防ぐために
バブル崩壊の後、JCO事故、東電の原子炉検査報告隠し、雪印や日本ハムの食品事故など、日本を代表する組織・企業に、つぎつぎと不祥事が発覚しました。その背景のひとつとして、従来の工学的・手続き的な事故管理、危機管理の手法が通用しなくなっている、ということが指摘できます。組織の人間ファクターが重要な鍵を握っているのに、そのことが十分自覚されていないのです。このような問題意識から、本書はうまれました。具体的な事故、事件の経過を追いながら、社会心理学的な問題点を整理、指摘しており、将来の過失を防ぐために、企業の経営者、危機管理責任者、現場責任者必読の本です。編著者岡本浩一は東洋英和女学院大学教授、今野裕之は目白大学講師。

◆小社関連本

ヒューマン・エラー

◆書評
2003年9月、日経サイエンス
2003年9月2日、週刊エコノミスト

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◆目 次
まえがき
第1部 そのとき組織はどう動いたか−事故事例に見る意志決定
第1章 1999年秋−JCO事故(岡本浩一)
第2章 2000年〜2002年−雪印ブランドの事故(今野裕之)
第3章 メディアは事故をどのように報道したか−風評被害をキーワードに(堀 洋元 )
第4章 1970年代における化学プラント事故(大野 晋)

第2部 誤った決定を導くメカニズム−意志決定のプロセス
第5章 リスクに対する判断をゆがめるもの(王 晋民)
第6章 集団意志決定の落とし穴(足立にれか・石川正純)

第3部 誤った決定を育むメカニズム−組織と個人
第7章 決定をゆがめる組織・ゆがめない組織(鎌田晶子)
第8章 ステレオタイプと職場姿勢(上瀬由美子)

第4部 よりよい意志決定を求めて−リスク教育と情報に透明性
第9章 事故や災害を防止するために−感情的側面への教育的配慮(岡部康成)
第10章 JCO事故にみる行政機関のリスク情報公開(下村英雄)
第11章 東京電力検査報告隠蔽事例にみる社会的フェイル・セーフ・システムの課題(宮本聡介・岡本浩一)

引用文献/索引


◆内容紹介
1990年代の後半になってから、いわゆる「バブル経済が弾ける」という現象が起こった。その時期と呼応でもするかのように、金融機関、大蔵省、日本銀行を始め、JCO事故を起こした原子力業界、雪印乳業や日本ハムに代表される食品業界など、日本を代表するような組織・企業につぎつぎと事故や不祥事が発生したことは記憶に新しい。
 工場や発電の安全を例にとると、工学的な安全設計と、公定・手続きによる保安措置によって確保するのが従来の安全思想である。しかし、現実の事例を見ると、そこに、心理的要素や組織心理的要素が原因のひとつとなっている。そこで安全性をいっそう高めるために、心理学的・社会学的要素を積極的に活用しようという視点が生まれてきた。工学・法学、心理学の学際を超えて、その設計思想を打ちたてようという試みである。(まえがきより)


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