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W・R・クラーク、M・グルンスタイン 著
鈴木光太郎 訳

遺伝子は私たちをどこまで支配しているか
――DNAから心の謎を解く


四六判432頁

定価:本体3800円+税

発売日 03.06.15

ISBN 4-7885-0855-9

◆書評
2003年7月20日、北海道新聞
2003年7月21日、出版ニュース
2003年8月17日、日本経済新聞
2003年10月、毎日ライフ

◆心は遺伝する?
ヒトゲノム解読が完了しました。それほど遠くない将来、攻撃的な人になったり拒食症や同性愛者になるのは遺伝子のせいなのだ、といえるようになるのでしょうか。私たちの自由な意志は存在するのでしょうか。本書は、さまざまな生物の遺伝子と行動の研究結果や双子研究・養子研究などを踏まえて、心がどこまで遺伝子に支配されているのかを科学的に考える行動遺伝学の入門書でもあります。クラークは、世界的に著名なUCLA分子・細胞・発生生物学科の名誉教授、グルンスタインは、UCLA医学部・分子生物学研究所教授。訳者は新潟大学人文学部教授。

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プロローグ
1章 鏡よ、鏡
ふたごの生物学/ふたごが教えてくれること/ミネソタ双生児研究/遺伝子と行動
2章 行動の起源
遺伝子と突然変異/ゾウリムシの行動の遺伝的基盤
3章 鼻は知っている
フェロモン/実験室でフェロモンを探す/霊長類と人間のフェロモン
4章 線虫も学習し記憶する
線虫の行動の遺伝的基盤
5章 遺伝子と行動
DNAと遺伝子のことば/メンデル型の形質と量的形質/遺伝子を探す
6章 第四の次元
ハエの体内時計/哺乳類の概日リズム/体内時計・遺伝子・人間の行動
7章 覚える
アメフラシの学習と記憶/ショウジョウバエの学習と記憶/ハエはこう求愛し交尾する/分子レベルからみた哺乳類の学習と記憶
8章 人間の行動と神経伝達物質の役割
衝動性/神経伝達物質と鬱病/学習と記憶における神経伝達物質の役割/神経伝達物質の経路の遺伝的コントロール
9章 攻撃性の遺伝学
攻撃行動への遺伝的寄与/攻撃性の科学的基盤
10章 食行動の遺伝学
レプチン/脳のセロトニンの経路による食欲のコントロール/遺伝子と環境の相互作用/これからなにが?
11章 薬物依存の遺伝学
アヘン系麻薬/コカイン/アルコール依存症/遺伝子・環境・薬物依存
12章 心の機能の遺伝学
人間の心的機能は遺伝するか?/心的機能の遺伝子と個人差
13章 性的好みは遺伝するか?
14章 遺伝子・環境・自由意志
人間の行動への遺伝的寄与/行動の個体差への環境の影響/遺伝子・環境・自由意志
付章1 遺伝子を発見し特定する
付章2 優生学小史

原題:Aer We Hardwired?-The Role of Genes in Human Behavior 2001


◆内容紹介◆
本書では、まず単細胞生物の生から始めて、もっとも基本的なレベルで行動を探ってみる。そして、このレベルで得られる知識にもとづいて、人間行動を分子や遺伝のメカニズムの点から分析してみて明らかになることは、人間の行動には新しいものはほとんどなく、大部分は数十億年まえにすでにあったということだ。そしてもっとも重要な点は、これらのことを理解するのに、なにも生物学の博士号など必要ないということである。いまやだれもが、現代のもっとも重要で注目せざるをない問題のひとつ―人間行動の生物学的基盤―について知ることができるのだ。(プロローグから)


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