『発達障害の就労とキャリア発達』、2023年度日本コミュニティ心理学会出版賞受賞 - 2024.03.25
神,人を喰う
人身御供の民俗学
著者 | 六車 由実 著 |
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ジャンル | 文化人類学・宗教・社会誌 |
出版年月日 | 2003/03/31 |
ISBN | 9784788508422 |
判型・ページ数 | 4-6・280ページ |
定価 | 2,750円(本体2,500円+税) |
在庫 | 品切れ・重版未定 |
人身御供の祭や伝承は私たちの先祖の生活と心性について何を語るか。世界各地に存在した食人風習とどう関わるか。民俗学や考古学が封印してきた人身御供譚の始源にひそむ暴力=「血なまぐさいもの」を私たちの歴史のリアルとして読み直す。
◆書評
2003年5月4日付、読売新聞、川村二郎氏評
2003年5月18日付、山形新聞、久保田力氏評
2003年5月25日付、東京新聞、三浦佑之氏評
2003年6月7日付、図書新聞、礫川全次氏評
2003年7日、歴史読本
2003年9月SUPER MYSTERY MAGAZINE MU
2004年3月1日、JR EAST
2004年6月4日付、読売新聞、植田滋氏評
はじめに
序章 「人身御供」はどのように論じ得るか
一柳田の供犠論のゆらぎ/二供犠論前史/三大正期の供犠論の展開/四己の歴史として
第一章 「人身御供の祭」という語りと暴力
一問題の所在/二近世の追儺祭と「人身御供の祭」というレッテル/三祭祀改変と「人身御供の祭」/四「人身御供の祭」の行方と祭における暴力
第二章 祭における「性」と「食」
一問題の所在/二人身御供祭祀の諸相/三人身御供祭祀と巫女の関わり/四「神の性的奉仕者」から「神の食べ物」へ/五「犯す神」と「喰らう神」
第三章 人身御供と殺生罪業観
一葛・諏訪神社の供養塚/二人から獣、そして魚へ/三殺生の罪の緩和と「人身御供」
第四章 人形御供と稲作農耕
一問題の設定/二人形御供の諸相/三人形御供の祭における役割/四村落組織としての宮座との関係/五人形御供の発生について
終章 人柱・人身御供・イケニエ
一人身御供譚は暴力排除の物語なのか/二人柱と人身御供/三イケニエの置き換え/四神を喰うこと 神に喰われること/五失われた生の実感を求めて
注/引用・参考文献
あとがき