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ロジャー・ゴスデン 著/田中啓子 訳
『老いをあざむく』
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03.02.25 4-7885-0838-9
まえがき |
四六上 448頁 定価4095円(税込) |
◆不老への挑戦◆ 老化はどこまで抑えられるか? 何が老化で、何が老化でないのか? そも そもなぜ老化するのか? 老化の謎を解くことは、多くの人々の切実な願い であり、困難な問いであるだけ科学にとっても挑戦しがいのある問題です。 この本は、老化をめぐるこれまでの科学者の苦闘の跡を追い、とくに老化と 性との密接な関係についての興味深い発見や説明を紹介しながら、現代の研 究はこれらの謎をどこまで解いているかを親しみやすく説いたものです。本 書に込められた、科学によって老化を遅らせることが決して遠い夢物語では ない、というメッセージは、高齢化社会に生きる人々に大きな希望を与えて くれるでしょう。◆本文紹介◆ 人間の生殖能力に関する不思議な事実の一つは、生殖能力は短いピーク後にしだいに衰えていくが、私たち自身はまだしばらく全盛期にあるということだ。生殖器官は時期尚早に、おそらく体のどの器官よりも速いスピードで老化する。その結果として生じるホルモンの変化は、更年期症状や種々の病気などの副作用となって体中に影響をおよぼす。性の老化が全身の老化をもたらすという昔からの誤った通年は、一片の真理を含んでいる。妊娠に困難を抱えているカップルや乳房に疾患をもつ女性、さらに禿頭の男性までもがすべてこのプロセスの犠牲者であり、彼らが早くに下り坂になる運命に憤慨するのも無理はない。生物学的な見地からすれば、遺伝子を次ぎに伝える私たちの能力をこんなに早く失わせるのは誤っているように思われる。(序章より) |