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清水弘司 著


『なにが子どもの転機になるか』
――自分なりの人生を生きる子どもたち


四六判192頁

定価:本体1700円+税

発売日 02.12.10.

ISBN 4-7885-0830-3

◆子どもが変わるとき◆

不登校になったり、激しいいじめの対象になったり、自殺したりした子どもたちには、世間も親も大きな関心をよせます。しかし、一見何事もなく成長してきたように見えるふつうの子どもたちも、大変な思いをしてきているのです。友達に疎んじられたり、引っ込み思案で悩んだり、万引が見つかったり。しかしある転機から、ともかくも大学生になった人たちが、転機はどのように起こったか、そこからどうして自分の人生を発見したかを、率直に回想した記録です。いわば、子どもたち自身による、発達の記録と証言。読んでいると、共感と身につまされる思いにジーンときます。著者は、埼玉大学教授、心理学。


◆書評
2003年1月17日、週刊金曜日

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目次
はじめに―自分の物語をつくる

序章 転機を概観する
1章 小学生のころ
事例1 自分に対する期待が芽生えてきた―先生
事例2 自分を出すことを学んだ―児童劇団
事例3 物事を肯定的にとらえ積極的に立ち向かう―海外生活
事例4 自己表現する自分と自己抑制する自分が半々―いじめ
事例5 私らしさをつくる出発点となった―誕生日の文集
事例6 私の優等生落第物語―友人
事例7 ふつうの人の何倍もの学校経験をさせてくれた―転校
事例8 「やった!」という達成感と充実感を味わう―体育委員
事例9 とにかく毎日が一生懸命だった―母の死
事例10 自己主張の出きる暖かい主体的人間になろう―キャンプ
解説 小学生のころ
囲み 幼稚園のころ

2章 中学生のころ
事例1 家族全員に変化が訪れた―犬を飼う
事例2 重たい無力感を一気に吹き飛ばしてくれた―先生の一言
事例3 異なる自分になれる可能性をみせてくれた―劇の主役
事例4 自分でやる人間に変わった―クラブ活動
事例5 この家族のために生きよう―いじめ
事例6 私らしさに国籍は必要ない―帰国子女
事例7 カチコチに固まっていた私の身体とこころをほぐしてくれた―友人
事例8 静かで目立たないことが私の個性だ―父親の一言
事例9 成長過程に不可欠の出来事だった―万引き
事例10 自分という一つの人格が形をなしていく―学校生活
解説 中学生のころ
囲み 障害児の妹

3章 高校生のころ
事例1 今の自分の生き方が未来の私をつくっている―役割
事例2 家族は弱いところを見せ合って助け補い合って成長していく―妹の病気
事例3 柔らかな私になった―高校生活
事例4 ないもの嘆くより、あるものを喜び感謝したい―ケガ
事例5 今度こそ自分を変えてみよう―転校
事例6 頑張って失敗したほうがいい
事例7 将来への方向性を見つけた―クラブ活動
事例8 自分の目標がもてた―授業
事例9 大事なものは何かを教わった―父親の会社の倒産
事例10 自分は今ここにいる
解説 高校生のころ
囲み 大学受験浪人

4章 大学生のころ
事例1 一つひとつの経験が、少しづつ私を変えていく―大学入学
事例2 コンプレックスの克服
事例3 今までの自分でいることは辛い―大学生活
事例4 先生のうちの子から解放された―一人暮し
事例5 自分のペースをみつけた―フランス留学
事例6 ありのままの自分を受け容れることが出来た―友人との出会い
事例7 自分の道を歩んでいる―先輩の退部
事例8 物事や自分を肯定的にとらえることを身につけた―全国大会出場
事例9 今日をしっかり生きている―ミュージカル
事例10 はじめて自分の人生を生きることを知った―就職先の選択
解説 大学生のころ
囲み スランプ

終章 転機とはなにか
1なにが転機となるか/2転機はいつやってくるか/3転機のかたち/4転機を支える/5転機を生きる

あとがき


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