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方厚枢 著/前野昭吉 訳


中国出版史話
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A5判464頁

定価:本体6500円+税

発売日 02.11.29.

ISBN 4-7885-0825-7

◆書評
2003年1月、中國図書
2003年2月、出版ニュース2月号
2003年3月、書道界3月号
2003年4月、日中文化交流

◆初めての通史◆
 文字の起源以降三千年に及ぶ中国の出版史を初めて通観した貴重な業績です。著者は一九九一年に第一回中国出版科学優秀論文賞を受賞した篤学の出版人。各時代の歴史的背景に具体的な書名を十分に織り込んで、出版事業の展開とその文化的・社会的役割を詳しく紹介し、古くから中国文物の移入と学習に明け暮れた日本文化の研究にも豊かな情報を与えてくれます。加えて網羅的な「中国出版史年表」や「書誌目録」「統計数字から見た中国の図書出版」は今後の研究にとって重要な資料的価値をもっています。

◆本文一部◆
一九五七年から一九六五年までの期間は、マルクス・レーニン主義の著作の出版実績がきわだっていた。一九五九ねんまでに、『レーニン全集』は三十八巻、『マルクス・エンゲルス全集』は十九巻が出版され、一九六〇年に新編『レーニン選集』全四が出版され、一九六三年から一九六四年にかけて、マルクス、エンゲルス、レーニン、スターリンの著作の幹部用の選読本が三十点出版された。
 『毛沢東選集』の第四巻が一九六〇年九月に出版され、毛沢東の著作の単行本が七十点出版された。一九六四年と一九六五年に、さらに『毛沢東著作選読』の甲種本と乙種本も出版された。…中略…
 『星火燎原』など、一群の革命回想録の出版は、青年に革命の伝統を教育するのに積極的な役割を果たした。

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目次

序―呉道弘

1章 中国文字の起源と初期の文字記載<
1中国文字の起源と変遷/2初期の文字記録
2章 中国最古の書籍
1竹や木に書かれた書籍―簡策/2★帛に書かれた書籍―帛書
3章 秦代以前の重要著作
4章 文字の統一と書籍売買の芽生え
1文字の統一/2国家の蔵書の整理/3書籍売買の萌芽
5章 製紙法の発明
6章 秦・漢・魏・晋・南北朝時代の重要著作
1経学と哲学/2史学と地理学/3文学/4科学技術
7章 木版印刷術の発明
1木版印刷術の発明/2初期の木版印刷の書籍
8章 五代十国時期の出版
1政府主宰の出版事業の端緒/2私人出版の勃興/3木版印刷による仏典と仏画の隆盛
9章 隋・唐・五代の書籍と装丁
1隋代の書籍の収集、整理、収蔵/2唐代における書籍の収集、整理、収蔵/3五代における書籍の収集、整理、収蔵/4書籍の装丁形式の変化
10章 隋・唐・五代の重要著作
1経学/2哲学/3宗教と仏教経典の翻訳/4史学と地理学/5文学と芸術/6科学技術/類書
11章 宋代から清代中期までの出版概況
1宋代の出版業/2元代の出版業/3明代の出版業/4清代の出版業/5古代中国における出版
12章 近代から中華人民共和国成立までの出版
1アヘン戦争から五四運動まで(一八四〇−一九一九)/五四運動から第二次国内革命戦争期まで(一九一九−三七)/3抗日戦争期(一九三七−一九四五)/4解放戦争期(一九四五−四九年九月)
13章 中華人民共和国の出版事業(一九四五年十月―八九年十二月)
1新中国の出版事業の創建(一九四九年十月―五六年)/2曲折に富む道を歩む出版事業(一九五七―六五年)/3「文化大革命」による出版事業に対する打撃と破壊(一九六六−七六年)/4出版事業の繁栄と改革の新時代(一九七七−八九年)


中国出版史年表(前七七〇年―後一九八九年)
付録1 統計学から見た中国の図書出版
付録2 中国出版史研究書誌目録
後記
訳者あとがき


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