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G・グロデック/野間俊一 著


エスとの対話
――心身の無意識と癒し


A5判368頁

定価:本体3400円+税

ISBN 4-7885-0814-1

◆待望の「偉大なる奇人」復権!
 無意識理論の生みの親は、当時、片田舎で温泉療法を営んでいたマッサージ師!その人こそグロデックなのです。心に湧いて出る得体のしれない不気味なものとして貶められた《エス》を救うべく、彼はフロイトと闘いました。ただその主張がラジカルに過ぎたため「伝説の人」として闇に葬られたのです。
 ――百年を経て現代社会にグロデックの先見の明が活かされようとしています。健康とはいったい何か?どうすれば身体と心は癒されるのか?この本は《からだの精神療法》というきわめて大胆な斬り口で、心理臨床や先端医療に新しい地平を切り拓きます。

◆関連書
『エスの本−無意識の探究−』G.グロデック/岸田 秀・山下 公子訳
ISBN 4-414-40408-8 3,200円 誠信書房

◆書評
2002年7月17日、松岡正剛の千夜千冊
2002年9月22日、読売新聞

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目次 序説 心身医学の誕生
分析論
第一章 身体疾患に対する精神の関与と精神分析療法
叙説一 目的論と意味性
第二章 身体の精神分析について
叙説二 生物学的心身医学

治療論
第三章 病の意味
叙説三 個への回帰
第四章 精神療法の原則
叙説四 転移と逆転移
第五章 夢の作業と身体症状の作業
叙説五 機能環から世界内存在へ
第六章 心因というものがあるだろうか
叙説六 因果性と心身問題
第七章 マッサージ
叙説七 見られる身体/感じられる身体
生命論
第八章 エスについて
叙説八 神なる自然

おわりに―医療の次なる地平にむけて


◆本文紹介◆
グロデックの思想は、二つの点から捉えることができる。ひとつは、身体症状のみならず、健康な身体活動や意識的無意識的な精神活動、さらに文化的営為なふど私たちに生ずるあらゆる事象は、私たちにとってなんらかの事柄を象徴しており、なんらかの意味をもっているということ。もうひとつは、そのような私たちに生ずるあらゆる事象は、人と人との関係において、精神分析の用語でいえば転移と逆転移によって、変化しうることである。グロデッグの思想を振り返るとき、この二点、すなわち心身問題と他者問題が、じつは密接な関係をもっていることに気づかされる。そして、グロデッグの提起する心身問題と他者問題の基定にあるのが、彼の“エス”ということになる。


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