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佐々木承玄著


こころの秘密
――フロイトの夢と悲しみ


四六判300頁

定価:本体2800円+税

発売日 02.04.12

ISBN 4-7885-0801-X

◆無意識「発見!」のドキュメンタリー◆

人類の知のパラダイムに大転換をもたらした〈精神分析〉ですが、その探究の現場はけっして調和に充ちたものではありませんでした。こころの自由を追い求めるフロイトは喜怒哀楽も露わに、家族を愛し、友を失いながら、涙をふり絞って『夢判断』を綴ったのです。――本書では、臨場感あふれるミステリー仕立で大舞台の裏ドラマを再現するなかで、ひとの〈こころの根〉を体感してゆこうと試みます。序章「ある未亡人の涙」から終章「終わりのない悲しみ」まで、波乱万丈の人間模様と、凄まじいばかりの無意識力を描き抜く野心作!


◆書評
2002年12月5日、精神療法vol 28 no 6
2003年3月、こころの科学

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目次 まえがき

序章 ある未亡人の涙

第1部 夢の秘密が現れるまで
第一章 ファミリーロマンス
第二章 親衛隊と家族
第三章 ある密かなテーマ

第2部 秘密の現われとその展開
第四章 夢の秘密が現れた日−イルマの夢
第五章 自身がさらけ出された日−Non vixitの夢
第六章  彼女が本当に「いない」となった日−いない/いた遊び

第3部 心の秘密をめぐって
第七章 展開的側面
第八章 知−行的側面
第九章 ダイモーン的側面

終章 終わりない悲しみ

部外 こころの秘密《三つの小篇》
第一篇 こころのハーモニー−ドン・ジョバンニを聴きながら
第二篇 結核性の恐ろしいもの−漱石の小説から
第三篇 奇怪な三角関係−小林秀雄の体験から

あとがきに代えて


◆本文紹介◆
フロイトは多くの人からそうとうな援助を受けていたが、ここでは彼が婚約中にマルタへの手紙で「僕の親切な親衛隊」とよんだ人に絞って見ていきたい。その手紙の中で「親衛隊」としてフロイトが挙げている人は、ブロイアー、フライシュル、シュバープ、ハンマーシュラークの四名である。
 この「親衛隊」は豊な才能には恵まれているが経済的には困窮している将来有望な青年フロイトを支援するために結成されたものでなく、ただフロイトが勝手にそうよんでいるだけである。ここに挙げられた人はみなフロイトに暖かく接し、また実際に金を貸したり与えたりした人たちである。彼ら全員が、《イルマの夢》でも重要な意味を持って関係してくる。(「僕の大切な親衛隊」より)


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