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苧阪直行編著/下條信輔、佐々木正人、信原幸弘、山中康裕著


『意識の科学は可能か』


四六判232頁

定価:本体2200円+税

発売日 02.04.10

ISBN 4-7885-0800-1

目次

まえがき

意識の科学は可能か−苧阪直行
はじめに/意識のなぞ−デカルト以降/意識を考える二つの視点/脳と意識/意識の三階 層モデル/意識とワーキングメモリ/ワーキングメモリの脳内機構/笑いの脳内表現/お わりに

知覚から見た意識−下條信輔
知覚研究は、主観的経験の研究である/脳のすべての部位が、意識に同じように関与する のではない/主観と客観は意外に近い/おわりに

身体から見た意識−佐々木正人
アウェアネスとコンシャスネス/特定的な行為/頸損者の靴下はき/行為の二分法/ギブ ソンの「姿勢」/姿勢の組織化課程/靴下のアウェアネス

言語から見た知識−信原幸弘
はじめに/意識への表れ/クオリアの逆転、クオリアの欠如/意識問題のイージー・プロ ブレムとハード・プロブレム/表象の思考的特調と内在的特調/意識的経験と無意識的経 験

無意識の探索から意識を探る−山中康弘
はじめに/八識/無意識の変容/無意識的身体心像/おわりに

あとがき


◆最先端をゆく5人の饗宴!◆

意識という主観的な経験は科学では捉えることができない、と言われてきました。しかし脳の活動をリアルタイムで捉えるイメージング法の進歩や、巧みな実験的方法の開発によって、いまや科学はどんどん意識の仕組みやはたらきを、研究し始めています。脳研究、知覚、身体、そして、哲学、心理臨床の各分野を代表する研究者たちが一堂に会して生まれた本書は、意識という人間の本質的活動に迫ろうとする研究者たちのスリリングな研究の成果と考察を、学問的な堅苦しさを離れて直接読者に語りかけています。編著者苧阪氏は、京都大学文学部教授。


◆本文紹介◆
二つの軸の一つは意識は計算であるというアイディアを認めない立場で、J・J・ギブソンという20世紀中葉に活躍した心理学者にその源を発する考え方です(Gibson,1950)。この考え方では、認知は環境と接するときにおのずからあらわれるものであるとされます。ギブソンは意識や経験が環境と独立に生じるとは考えませんでした。たとえれば、見ることは視覚的な環境とかかわることによって生まれる必然的な過程であると考えます。…中略…
もう一つの考えである計算論は、意識は脳内の高次な神経活動を基礎にしている、あるいは相関をもってはたらいているという考えです。(「意識を考える二つの視点」より)

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