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藤澤伸介著


ごまかし勉強 下
――ほんものの学力を求めて


B5判200頁

定価:本体1800円+税

発売日 02.03.25

ISBN 4-7885-0797-8

目次

第7章 正統派の学習はどうすればよいか
科目別の正統派の学習の方法/英語の「正統派学習」の方法/数学の「正統派学習」の方 法/国語の「正統派学習」の方法/理科の「正統派学習」の方法/社会の「正統派学習」 の方法/中高生へのアドバイス

第8章 何のために学習するのか
学習の意義を探ろう/学校不用論について/正統派の学習の内容/国語の正統派の学習/ 社会の正統派の学習/数学の正統派の学習/理科の正統派の学習/英語の正統派の学習/ 正統派の学習と学校

第9章「ごまかし勉強」の恐ろしい副作用
「ごまかし」の副作用/教育目標の多くが達成されない/投入したエネルギーが無駄に/ 学習意欲を低める/学習自体の価値を低める/学校教育の価値を低める/自立性を疎外す る/ごまかしは転移する/次世代にごまかしを伝承する

第10章 教育産業は学力向上に貢献してきたか?
問題の所在/領域ごとの論理/企業の論理/フォードのピント/受験産業も企業の論理/ 受験産業の戦略/戦略としての洗脳/新興ルートの登場/公立中学ルートへの影響/人々 の認識への影響

第11章 ごまかしの病原と治療対策
安定したシステム/システム崩しの可能性/中学高校のテスト/忠実なテストの真の原因 /ごまかしに対する処方箋

第12章 よくある質問
映画セット造りと建物造り/ごまかし勉強と受験準備/「学習」と「勉強」の違い/正統 派への切り替え/学習姿勢のモザイクモデル/家庭教師の苦悩/ごまかし発生のルーツ/ どの学習レベルの生徒にも正統派の学習を/研究のきっかけと展望

◆ごまかしのルーツは子ども時代の勉強から!◆

外務省、食品産業と、開いた口がふさがらないような「でたらめ」「ごまかし」が横行しています。しかし「ごまかし」は、不心得な大人のスキャンダルにとどまりません。なぜなら、日本の子供たちは小・中学生時代から「ごまかし勉強」にどっぷり染まっているからです。昨今の子どもの学力低下の主要な原因も、そこにあります。背景にあるのは、家庭、学校、教育産業を巻き込んだ、ごまかし勉強を生成するシステム。なぜこんなことになったのか、その実態はどうか、どうしたら、正統的な勉強を身につけ、学ぶ楽しさを味わえるようになるのか。教育心理学の専門家で塾の経験も豊富な著者にして初めて書くことができた、提言と警告の書です。著者は、跡見学園女子大学教授。


◆本文紹介◆
教科書忠実型問題の比率を現在のような九割以上にするのではなく、三割以下ぐらいに減らすだけで、ごまかしが巧を奏さなくなります。テストで良い点を取りたいというエネルギーが強過ぎるあまりごまかしを生んでいるわけですから、発展応用問題の比率を多く出題するようにしたり、基礎概念の解説をさせるような問題を出せば、そのエネルギーは、確実な学力をつけることに向けられるでしょう。…中略…
さらに、可能ならば、新学力観で強調されているような、思考力判断力を試す問題や、関心や意欲が反映されるような問題をもっと出題するのもよいかもしれません。思考力を評価する問題を工夫することは難しいことではありますが、不可能ではないことを、日本ジュニア数学コンクールが示しています。このような出題は、教師にとってかなり大変かもしれませんが、教室に子どもたちの活気を取り戻せることは確実です。さらにそのためには、教師がマニュアル的発想に立たないことがまず必要でしょう。(「ごまかしに対する処方箋」より)

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