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M・ヤコービ、V・カースト、I・リーデル著/
山中康裕監訳/千野美和子、山 愛美、青木真理訳

悪とメルヘン
――私たちを成長させる〈悪〉とは?


四六判304頁

定価:本体2800円+税

発売日 02.04.05

ISBN 4-7885-0793-5

◆〈悪〉が果たす〈善〉の役割!?
 「メルヘンは本当は残酷だから、それへの備えのない子どもには読ませない方が良い」という話は良く聞きます。それではなぜメルヘンは、これまで子どもたちに読み継がれてきたのでしょうか。それは、メルヘンの中の〈悪〉から、私たちは人生の危機に備えるための知恵を学んでいるからです。本書では、ユング派の視点から代表的メルヘンをとりあげてこのテーマを生き生きと描き出すとともに、解釈へのアプローチ法や、解釈やモティーフの検証法、さらに臨床例も紹介します。著者はユング派分析家。監訳者は京都大学大学院教授。

◆書評
2002年、BOOK CLUB KAI NEWS LETTER AUTUMN
2002年7月、出版ニュース


目次

はじめに

第1部 メルヘンへの深層心理学的アプローチ−解釈・テーマ・方法
第1章 C・G・ユングの観点から見たメルヘン解釈…ヤコービ
−深層心理学的解釈についての一般的考察
第2章 メルヘンの悪とのかかわり…カースト
−力動的プロセスとしてのメルヘンへの、テーマからのアプローチ
第3章 メルヘン解釈のための方法論に寄せて…カースト

第2部 メルヘンにおける悪−代表的メルヘンの解釈
第4章 三十…カースト
−抑圧された「巨大な情動」とのかかわり
第5章 魔法をかけられた姫…カースト
−サド・マゾの問題について
第6章 青髭…カースト
−破壊的アニムスの問題について
第7章 緑の乙女…カースト
−大きく変わる女性性の元型
第8章 沈黙を心得た鍛冶屋の娘
−受難の問題について

第3部 心理療法におけるメルヘン・モティーフ
第9章 かけられた魔法を解くこと…ヤコービ
−メルヘン・モティーフとの心理療法的なかかわりについて
第10章 いばら姫と悪い妖精…ヤコービ
−閉め出された悪の問題
第11章 夢・コンプレックス、メルヘンにおける魔女…ヤコービ
−心理療法におけるくらい女性性


原題:Das Bose im Marchen Mario jacoby , Verena Kast, Ingrid Riedel 1978


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