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会田元明著


教育と福祉のための 教育心理学エクササイズ


A5判276頁

定価:本体2400円+税

発売日 02.04.10

ISBN 4-7885-0792-7

目次

はじめに

第T部 研究の基礎知識
1科学的方法と人間学的考察
2機械論的説明1−帰納的方法
3機械論的説明2−仮説的方法
4目的論的説明
5現象の記述1−文章化
6現象の記述2−数量化
7直観的方法
8人間学的考察

第U部 観察
9自然観察
10組織的観察1−行動観察
11組織的観察2−内面観察

第V部 実験
12臨床実験
13実験室的実験1−教育シュミレーション
14実験室的実験2−統制群法

第W部 事例研究
15事例分析
16カンファレンス(事例検討)

◆教育心理学の新しいパラダイム!◆

教育の絶対視、機械論的人間観、学校的価値観、集団中心主義、数量化・・・・・・。従来の教育心理学の思い込みを疑うところから本書は生まれました。子どもが生きる場・学ぶ場に、既成の教育心理学はどこまで役立っているでしょうか。本書は、現状への深刻な反省に立ってその前提となる人間観を学際的に検討し、研究の方法と概念を根本から見直した、学生や教師陣が教育に必要な研究法を学べるよう工夫された、これからの時代にマッチした教育心理学のテキストです。著者は、栃木県の教育相談所所長を経て、4月から国際医療福祉大学教授。


◆本文紹介◆
Uエクササイズ
(課題1)次の判断1は、機能的方法の論理から考えて正しいか。誤りや不十分な点があるとすれば、正しくはどのような論理の運びにするべきかをヒントをもとに考える。
〔判断1〕自閉症児の親の育児のしかたを調べると、子どもを寝かせたまま放っておき、あやしたりしないことが共通に見られることが明らかになった。子どもをあやさないで、育児よりも自分の仕事に専念する冷たい母親が子どもを自閉症にする。ゆえに、自閉症は不適切な育児からくる情緒障害である。
…中略…
(回答例)課題1について
(2)原因と結果の逆転
児童精神医学の進歩とともに、自閉症の概念もかなり明確になってきた。今ではそれは、中枢神経の器質的な障害に起因する症候群であることがわかっている。そのような症候の一つは、母親の育児行動としての声かけやイナイイナイバーなどの刺激に対しても反応がなく、だっこしてもしがみついてくることがないことである。…中略…判断1はこの結果だけを観察し、母親の不適切な育児が子どもを自閉症にするという結論を導いている。

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