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嘉本伊都子著

国際結婚の誕生
――〈文明国日本〉への道


A5判328頁

定価:本体3800円+税

発売日 01.04.20.

ISBN 4-7885-0760-9

◆2002年度日本社会学会賞受賞
 「国際結婚」にあたる英語の表現はありません。では、外国人との婚姻をいつごろから、どのような経緯で国際結婚というようになったのか。それは鎖国・開国の経験と明治日本が置かれた国際関係に淵源し、その影響は現代の婚姻に関する法律・意識に及んでいるのです。本書は膨大な歴史、法律史料を渉猟し、〈異国人〉間関係にあった人々の足跡をたどりながら、日本の国民国家形成における「家」の箱と「船」の箱の存在を析出した新鋭による実証的かつ大胆な論考です。

◆書評
「出版ニュース」2001.6上
京都新聞 2001.6.3 小谷野敦氏評 同記事、琉球新聞
2002年1月、みすず
2002年3月、家族社会学研究 vol13 no2、竹之下弘久氏評

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◆目次
はしがき
序論
一「国際結婚」と近代国民国家−−二つの前提条件
二 〈国民〉を入れる箱と国際結婚
第1章 鎖国、開国、「国際結婚」
一 鎖国−−人流の囲い込み
二 開国−−〈異国人〉間関係の拡大
第2章 「私生子」の誕生、「国際結婚」の成立
一 幕末における「種子」のゆくえ
二 明治初年の「人身売買」
三 明治六(一八七二)年・太政官布告二一号(「私生子」法)成立
四 「国際結婚」制度化への布石
五 明治六(一八七三)年太政官布告第一〇三号(内外人民婚姻条規)
第3章 分限主義時代の「国際結婚」
一 内外人民婚姻条規に対する各国の反応
二 分限主義時代の「国際結婚」――歴史社会学的位置づけと分析枠組み
三 分限主義時代の「国際結婚」――数量的考察
第4章 外国人に嫁いだ日本人女性と「私生子」の分限
一 「文明国」と「野蛮国」の婚姻−−ブリンクリーvsイギリス法務総裁
二 箱の隙間−−「キング、キク帝国国籍復帰ノ件」
第5章 外国人の婿入り――「日本人タルノ分限」を得るということ
一 なぜ外国人の婿入りのみ容認されるのか――不許可の理由
二 外国人の婿入り――国籍離脱の諸相
第6章 「日本人タルノ分限」と日本人男性
一「日本人タルノ分限」放棄の試み
二 日本人男性と「国際結婚」
三 離婚後の「日本人タルノ分限」
第7章 帰化論争と分限主義時代の終焉
一 辺境地における実質的「帰化」と「処分」
二 帰化論争、条約改正、そして分限主義時代の終焉
結論
補記−−本書で使用した分析史料について
注/あとがき/人名索引・事項索引


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