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H・R・シャファー著/無藤 隆、佐藤恵理子訳


『子どもの養育に心理学がいえること』
――発達と家族環境


A5判312頁

定価:本体2800円+税

発売日 01.3.15

ISBN 4-7885-0752-8

◆目 次◆
シリーズ編者から――第2版に寄せて/初版に寄せて/第2版に寄せて
パート1 研究を活用するために
決定を下すときの判断材料
研究というものの性質
パート2 子どもと家族――研究と実践のトピック
トピック1 子どもはいつ,他者との愛着を形成するか
トピック2 最初の愛着形成はいつまで遅れてもよいか
トピック3 母子間の絆は,いつつくられるか
トピック4 「血の絆」はあるか
トピック5 新しい生殖技術によって生まれた子どもは危険な状態にあるか
トピック6 女性のほうが男性よりも良い親になるか
トピック7 子どもには両性の親が必要か
トピック8 両親からの分離は心理的トラウマの原因となるか
トピック9 母性剥奪は長期的なダメージにつながるか
トピック10 母親は働きに出るべきか
トピック11 集団昼間保育は幼児にとって良くないか
トピック12 両親の離婚は子どもにとって有害か
トピック13 夫婦の争いは子どもの幸せに影響するか
トピック14 子どもは新しい親に愛情関係を形成できるか
トピック15 親の精神病理は子どもに伝わるか
トピック16 初期の問題は,後の人生まで続くか
トピック17 家族の貧困は心理発達に影響するか
トピック18 反社会的になるのは誰か
トピック19 体罰は心理的に有害か
トピック20 傷つきやすいのはどんな子どもたちか
パート3 子ども時代とはどんな時期か
全般的なテーマ
終わりにあたって――発達への楽観論
訳者あとがき/文献/索引

◆正しい決定をくだすために◆

少年が重大な犯罪を犯したり、母親が子どもを殺したりする事件が、報じられるたびに、さまざまな識者の意見がマスコミに現れますが、多くは自分の関心に引き寄せた議論だったり、経験論だったりします。乳幼児期は母親が育てなければダメなのか、少年犯罪の原因は家庭にあるのか等、子どもを囲む多くの問題への解答は、堅固な実証的研究にもとづかなくてはなりません。本書は、こういう問題に、過去数十年間の欧米における研究の積み重ねの上に確立された根拠のある見方と答えを提供しています。両親、保育者、小児医療の専門家、福祉関係者、行政担当者が、ぜひ参考にしなければならない本です。訳者無藤はお茶の水女子大学教授。

◆本文紹介◆
現在まで蓄積しているかなりまとまった証拠から、就学前の子どもたちは、一定の条件さえ満たされれば、母親が毎日家を空けたからといって必ずしも害を受けるわけではないことがわかっている。これらの条件はとりわけ、代わりの養育処置の性質にかかわり、その安定と質が重要である。仕事をもつ母親の子どもたちのほうが、いくぶん知的に劣っていることを示唆する研究が一、二あるのも事実だ。しかし、これは他の研究でも確かめられてもいないし、納得のいくような説明もなされていない。社会的な行動、とりわけ独立心の発達はより進んでいることが見いだされてもいる。しかし、概して仕事をもつ母親とそうでない母親の子どもたちのあいだには、知的にも社会的も、ほとんど違いはないということが示されている。(「母親は働きに出るべきか」)

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