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高尾浩幸著


『日本的意識の起源』
――ユング心理学で読む古事記


四六判288頁

定価:本体2600円+税

発売日 01.02.10.

ISBN 4-7885-0751-X

◆これからの日本を考えるヒントは「古事記」にある!!◆

多くの日本人は、西欧流の個人主義にどこか違和感を残してはいないでしょうか。日本人は、個人よりも友人や同僚や社会に向けたペルソナがすっぽりと自我を包み込んでいるからです。これは、日本人の無意識に深く埋め込まれて、綿々と受け継がれてきた文化の側面なのです。こういう心性が形成される過程を、国造りの神話に託して雄弁に物語っているのが、『古事記』です。ユングの集合的無意識や影の考えを道案内に、イザナギやイザナミ、オオクニヌシたちのつむぐ物語を辿りながら、日本的な意識の起源を探る本書は、これからの日本を考える上でも大いに啓発的です。著者はユング派分析家、医師。

◆目次
はじめに
第1章 日本的意識とは?
  第1節 スイス人のなかの日本人
  第2節 日本人のこころ―― 厚すぎるペルソナと未分化な影
  第3節 日本人の個人意識と日本の集合的意識
第2章 古事記のなかの国造り――天上から地上へ
  第1節 でき始めの国土――日本的意識の発生
  第2節 イザナギとイザナミによる国土創成――集合的意識の基点
  第3節 国産み神産み――国土の拡張と神神の多様化
第3章 中断された国土創成――地上から地下へ
  第1節 火の神の出現により中断された国土創成
  第2節 亡き妻にしがみつくイザナギ
  第3節 イザナギの黄泉国訪問
第4章 イザナギによる秩序構築――地下から地上へ
  第1節 恥をかかされ、恐ろしいグレートマザーとなったイザナミ
  第2節 魔術的逃走
  第3節 みそぎによる三貴子の誕生
第5章 スサノオの出立
  第1節 スサノオ登場
  第2節 泣きわめく神スサノオ
  第3節 イザナギの築いた秩序から追放されるスサノオ
第6章 アマテラスとの競合――地上から天上へ
  第1節 天に向かうスサノオ――犠牲にされた「母への情熱」
  第2節 ウケイ――創造的競合
  第3節 勢いすさぶ神スサノオ
  第4節 天岩屋戸事件とスサノオへの刑罰
第7章 食物の女神を殺害――天上から地上
第8章 龍を切り裂く英雄
  第1節 乙女を襲う龍(ドラゴン)
  第2節 龍を待つ準備
    第3節 龍を切り裂くスサノオ
第9章 聖婚(ヒエロ・ガモス)
第10章 国土創世の再開――地上から地下へ、そして再び地上へ
  第1節 地下世界の元型的父親
  第2節 試練
  第3節 神器の解放
  第4節 祝福
第11章 らせん的拡充
注記/索引

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