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01.02.09.
4-7885-0745-5
◆目次
謝辞
1 おとぎ話の言説――ジャンルの社会史に向けて
2 おとぎ話と文明化の過程――ペローとその仲間たち
3 グリム兄弟なんか怖くない?
――おとぎ話による社会化と政治化
4 アンデルセン――被支配階級の言説
5 希望をもって世界を転覆する
――マクドナルド、ワイルド、ボーム
6 おとぎ話の言説をめぐる闘争
――ワイマール共和国とナチス・ドイツにおける家族・闘争・社会化
7 現代おとぎ話と解放への力
訳者あとがき/参考文献/註/おとぎ話と関連書索引/人名索引
◆ザイプスの著書
『おとぎ話が神話になるとき』紀伊国屋書店、1999.1.1.¥2,600、ISBN:4314008350
『赤頭巾ちゃんは森を抜けて―社会文化学からみた再話の変遷』廉岡 糸子、横川 寿美子、吉田 純子訳、阿吽社、1997.6.1.ISBN:4900590541
原題:Fairy Tales and Art of Subversion Jack Zipes 1983
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四六判
376頁
定価3360円(税込)
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◆児童文学のいかがわしさと素晴らしさ◆
世の児童文学研究者に衝撃を与えたザイプス『おとぎ話と転覆の芸術』の待望の翻訳をお届けします。普遍的で、時代を超越していると考えられてきた、グリム、ペロー、アンデルセンなどの古典的おとぎ話から、マクドナルド、ワイルド、ボームなどの現代のおとぎ話までを社会史的にたどり、その政治的意味と功罪(ブルジョワジーの文明化に果たした役割)を鮮やかに分析します。さらに、古典的おとぎ話の書き換えの問題を取り上げて、おとぎ話がもつ、現実を「転覆」する解放への力を見出します。児童文学のもついかがわしさと素晴らしさの両面を見事に浮き彫りにした画期的な書といえましょう。
◆本文紹介◆
批評家の中には、解放をめざすおとぎ話の、子どもたちに与える影響は予測不能ではないか、と指摘する声がある。ふつう、特に古典的おとぎ話に関しては、子どもたちは変化というものに抵抗を示す。昔話で育った子どもたちは、それが変えられることを嫌う。子どもたちの社会へに期待がいったん、ある保守的な社会化過程によって決定されてしまうと、子どもたちはおとぎ話の変更を面白がっても、それらの話の趣旨が、たとえ子どもたちのためになり、子どもの解放を求めるものであるにせよ、変えられることはよくないことであり、心を掻き乱すものであるというように思ってしまう。だが、解放のためのおとぎ話が意識と無意識両方の位相で求めているのは、まさにこの心を掻き乱すことなのだ。このおとぎ話は、変化を生み出すことと社会情勢を新たに認識することを期待して、文明化過程に干渉する。この挑発があるために、批評家が、解放のおとぎ話の転覆の効果を認識して、大人、子どもを問わず読者へのその不気味なものの浸透を研究することが、ますます重要になってきているのだ。(「現代おとぎ話と解放への力」より)
◆書評
「出版ニュース」 2001.3中
中國新聞 2001.3.4 乾 侑美子氏評 ほか山形新聞、琉球新聞(3/11)
東京新聞 2001.4.1 安達まみ氏評 ほか西日本(4.15)
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