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(C)新曜社

エドワード・S・リード著/細田直也訳、佐々木正人監修


アフォーダンスの心理学――生態心理学への道


四六判512頁

定価:本体4800円+税

発売日 00.11.10

ISBN 4-7885-0743-9

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◆アフォーダンス・生態・進化
 本書は、Edward.S.Reed,1996."Encountering the World : toward an ecological psychology":Oxford University Press の翻訳。若くして逝った気鋭の心理学者、リードの代表作です。「こころ」を、ヒトや動物が、環境と切り結ぶプロセスにはたらく機能としてとらえ、それを進化的にみてゆく「生態心理学」を提唱して大きな波紋を呼びました。「こころ」を単なるコンピュータのような「もの」としてではなく、けれども小さな「神」のような自然とは異なる何かとしてでもなく、科学的に研究することが真に可能であることを、多くの研究者たちが、この本の中に見たのです。日本でも本書の監訳者、東大の佐々木正人氏はじめ、多くの心理学者がいま一番注目している考えかたです。心理学だけでなく、生態学、動物学、進化論の研究者、学生にもお勧めください。

アフォーダンスの心理学 目次

アフォーダンスの心理学 訳者解説

書評
2000年12月24日、毎日新聞
2001年1月7日、毎日新聞
2006年2月、デザインの現場

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アフォーダンスの心理学 目次

◆目次◆

はじめに <サイコロジカルなこと>への地平
心理学の終わらない危機/<サイコロジカルなこと>の位置を見定める/生態学的な見方/本書の目的

第1章 調整 vs 構成
機械と有機体/<構成>という隠喩/<調整>という隠喩/むすび

第2章 進化心理学
心理学者、チャールズ・ダーウィン/ミミズ アフォーダンスによる行動調整の実例/心理学への教訓 調整された行為には意識がある/アフォーダンスは有機体とは独立に存在する/むすび

第3章 アフォーダンス:心理学のための新しい生態学/環境要因としての行動/行動単位から行動作用へ/ アフォーダンス:行動調整の根底にある持続/アフォーダンスの抽象的分析と具体的分析/相似:アフォーダンスの存在の証拠/クモとネコ:行動の相近のケーススタディ/むすび

第4章 情報の重要性
進化上の結果と行動作用/コントラストのパターンが情報になる/情報と切り結び/意識と情報/表面と物質/表面と物質を特定する情報/情報のピックアップ:サイコロジカルな過程の新しい概念/情報ピックアップの進化/むすび

第5章 機能系と行動のメカニズム
神経的調整の進化生態学/神経生理学のベースにある不適当な心理学/行動の基礎にあるメカニズムを進化的に見る/機能特定的な神経のメカニズム/選択主義と神経系/行為制御の特定性/2種類の行為:探索的/遂行的/むすび

第6章 多用な行為システム群
機能系の進化的分化/基礎定位/行為システム群の進化/いくつかの重要な行為システム群/行為を調整過程として研究する/むすび

第7章 価値と意味を求める努力
自然史としての心理学/<行動>の新しい考え方/<意識>の新しい定義/<心理学>の新しい定義/意味と価値はエコロジカルな事実である/価値を求める努力/感情を求める努力/意味を求める努力/はじめての意味/意味と価値を求めるヒトの集団的努力/むすび

第8章 ヒトの環境
価値と意味か? 原因と結果か? /ヒトの環境/現生人類の環境/ヒトが構築した環境/ヒトの環境の基本アフォーダンス群/日常の課題の進化/むすび

第9章 人間になる
ヒトの乳児を包囲する群棲環境/相互行為フレーム内で発達する行為システム群/フレームの分化/三項的な相互行為/むすび

第10章 心の日常生活
アフォーダンスの集団的獲得としての<認識>/日常生活の構造/<技能>から<ルーティン>へ/「促進行為場」と「認識のブートストラッピング」/むすび

第11章 言語環境に入る
言語発達の2つの段階/生態学的視点から見た言語/指し言語:基礎的なコミュニケーション・フレーム/ 「指し」から「語り」へ/「語り」への移行/生成言語/むすび

第12章 思考の流れ
生態学的視点から見た<認識>/思考と情報/予期的意識/予期的意識から思考へ/知覚学習と探索の流れ/<充たされざる意味>をつうじた知の道具の獲得/内化? それとも、「自由行為場」での認識?/文化と表象体系/むすび

おわりに 生態心理学の地平へ
意味に充ちた科学的心理学/人間の自然/選択主義/生態心理学の自然/むすび
解説 エドワード・リードの仕事 佐々木正人
追悼 エドワード・リード ウィリアム・メース



アフォーダンスの心理学 訳者解説
〈ヒトである〉とは、他の動物とは異なる非常に特別な道においてこの世界に生きるということである―それがこの本のメッセージだ。ヒトは自己の周囲のある部分を利用し、他の部分を無視しながら生きている。ヒトの生きる道には、行為と意識の特別なモードが含まれ、本書で強調するように、非常に特別な進化を遂げた相互行為interactionのモードも含まれている。しかし、ニッチがいかに特別でも、生きる道がいかに特別でも、相互行為がいかに象徴・記号の影響を受けていようとも、ヒトもやはりこのひとつの世界に生きている。他の動物と同じように、ヒトも特定のニッチに生息しているのだ。ヒトのニッチは、他にほとんど類をみないほどグローバルである。そして、そのグローバルな活動の影響はますます積み重なり、壊滅的な事態を引き起こそうとしている。ぼくらはヒトの生きる道を理解できるようになるだろうか―それがぼくらの唯一の〈家〉を破壊してしまうまえに。残念ながら、それは時間との戦いになるだろう。だから、心理学者は困難な課題を抱えているだけでなく、重大な責務をも負っているのだ。そこから逃げてはいけない。(はじめにより)

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