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海野 弘著


ロシア・アヴァンギャルドのデザイン――ユートピアへの夢


四六判226頁

定価:本体2200円+税

発売日 00.09.30

ISBN 4-7885-0736-6

◆デザインはユートピアの夢を持つか?
 1991年、ソヴィエト連邦が崩壊したことで、世界は変革できるという人類の大いなる夢は潰えたかに見えます。しかし、そのなかで大きな役割を果たしたロシア・アヴァンギャルド・デザインは、いまやっと深い霧のなかから全貌を明らかにし、人類共通の遺産になりつつあります。ロシア革命という根源的社会変革のなかでデザインはどのような夢を持ったか、そして、なぜ挫折せざるを得なかったかを人びとの出会いと別れのなかで明らかにし、デザインが今日において果たすべき役割を問おうとします。著者長年の夢の書でもあります。図版多数。

◆書評
日本経済新聞 2000.11.5 柏木 博氏評
中國新聞 2000.11.12 伊藤俊治氏評 同記事、高知、北日本、岐阜(11/19)、大分合同(11/20)、信濃毎日(11/26)
「図書新聞」 2000.12.2 桑野 隆氏評
「學鐙」 2000.12月
2001年2月、論座、柏木博氏評
2001年12月、ハイファッション

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◆目次
プロローグ ロシア・アヴァンギャルドの光と影
1 ロシア革命とデザイン
芸術と革命/ネップの時代
2 構成主義のデザイン原理
3 ロシア・アヴァンギャルドのジャンル
グラフィック・デザイン/祝祭・ストリートのデザイン/演劇のアヴァンギャルド/映画のアヴァンギャルド/写真のアヴァンギャルド/家具のデザイン/陶芸のアヴァンギャルド/テキスタイルとファッション/インダストリアル・デザイン/建築のアヴァンギャルド/都市計画とユートピア
4 デザインの周辺
  モダン・アートの言語モデル/バレエ・リュスの世界
5 ロシア・アヴァンギャルドの肖像
  カジミール・マレーヴィチ/ウラジミール・タトリン/アレクサンドル・ロトチェンコ/エル・リシツキー/リュボーフィ・ポポーワ/ワルワーラ・ステパノワ/アレクサンドラ・エクステル/ステンベルク兄弟/コンスタンチン・メリニコフ/イワン・レオニドフ
エピローグ

    

◆「プロローグ」より◆
「ロシア・アヴァンギャルド・デザインは、1917年のロシア革命のなかで生成し、発達していったデザインである。あおれはモダン・デザインのなかでも特異な背景と歴史を持っているので、孤立し、忘れられてきた。その全体的な意味はようやく今になって明らかにされつつあるといえるであろう。そのデザインは今も魅力的である。ロシア革命という極限状況のなかで、どうしてこれほど新鮮で、創造的なデザインが生み出されたのかが、私にとって最大の謎である。その謎をすべて解くことはできないが、その謎を追う旅を楽しむことにしよう」


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