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荒 このみ、谷川道子編著


『境界の「言語」』――地球化/地域化のダイナミクス


四六判272頁

定価:本体2600円+税

発売日 00.10.05

ISBN 4-7885-0734-X

◆「翻訳可能性」をめぐる考察
 東京外国語大学の建学百周年を記念して、企画された国際シンポジウム『「言語」の21世紀を問う』の報告をもとに論文へと発展させ、編集したのが本書です。グローバリズムの圧力が高まるなかで言語のあり方に強い関心が寄せられています。中央集権国家や植民地下のように支配的な言語によってローカルな言語は消滅に向かうのか、文学や表象言語の世界に生まれてきた対応の戦略は何か、境界を越える相互理解の行為としての「翻訳」の問題性をどうとらえ直すか、等など。東京外国語大学のスタッフに、モーリス-鈴木テッサ、西江雅之、多和田葉子、小森陽一ほか東大の論客が参加して、これらの課題に内容豊かな考察を与えます。

◆書評
2000年11月5日、河北新報、遠藤健一氏評
2000年11月26日、毎日新聞
2000年12月、學鐙
2001年1月、ふらんす、三浦信孝氏評
2001年1月、言語、縄田雄二氏評

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◆目次
キャリバンは消されたのか まえがきにかえて (荒 このみ)

第1部 抗争する二つの力? 地球化と地域化
抗争する二つの力(宮崎恒二)
多様性をフォーマット化する ローカルな知とグローバリゼーションの文法(モーリス−鈴木テッサ)地球社会に向けた地域言語の「日本語」(ピッツィコーニ・バルバラ)/抗争から併存へ(西江雅之)/フランス語はなぜ書かれ始めたのか(川口裕司)

第2部 境界の言語と表象
境界の言語と表象(谷川道子)
文字を聞く(多和田葉子)/声を書く(小森陽一)/「ことば」で砂絵を書く レスリー・M・シルコウの『儀式』(荒 このみ)/帝国の市民から世界の市民へ ソ連体制崩壊後のロシアにおける読書のグローバル化(チハルシビリ・グリゴリー)/付論 境界の詩学 多和田葉子文学の位相(谷川道子)

総合討論 文化の翻訳、翻訳の文化
文化の翻訳、翻訳の文化(西永良成)
多和田葉子と「翻訳」(満屋マーガレット)/「文化」の翻訳(イシ・アンジェロ)/<翻訳>としての表出(柴田勝二)/新しい世紀を理解するために(磯谷 孝)/ソシュールの言語思想(富盛伸夫)/<母語>への迂路(和田忠彦)
あとがき (谷川道子)


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