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中村雄二郎 著


対話的思考

中村雄二郎対談集


四六判424頁

定価:本体3200円+税

発売日 99.8.20

ISBN 4-7885-0687-4

◆目次
文学という装置(島田雅彦)
人間の弱さと強さ(金子郁容)
場所と風土と日本人(オギュスタン・ベルク)
地球自身を知れ(松井孝典)
情報人文主義の行方(松岡正剛)
建築のアルケオロジー(原 広司)
オリエンタリズムの逆説(青木 保)
文化のなかの精神医学(藤田博史)
電脳文化の可能性(西垣 通)
ダンスという境域(勅使川原三郎)
言葉の力(富岡多惠子)

スリリングな対話の時間
対談の名手が、文学・芸術から建築・自然科学までの各分野で活躍している方々と小説論、都市論・ボランティア、フラジャイル、エコロジー、身体論など、文化のホットな話題を縦横無尽に語り合うスリリングな時間――。
◆書評
読売新聞 99.9.12 短評
聖教新聞 99.9.22
朝日新聞夕刊 99.10.18 特集「テーブルトーク」
「学燈」99.11月
北海道新聞 99.12.5 特集「森毅が読む」

◆本文紹介◆
中村 
文学の場合、ストレートじゃなくて、リダンダンシーあるいはカオスを含むことによって、神話とは別のリアリティーをつくったと思う。今までは過去に神話があって、小説が後に来た。今度は小説を飛び越して漫画とか劇画が出てきた。この場合にも、同じことは理屈の上では不可能ではないと思う。  それから、言葉の力は単純に記号で何かを意味するだけでなくて、読んでいる人間は発生しないまでも、言葉を口の中で言っているわけだから、その中には本当はオーディオ・ヴィジュアルの要素も入っていると思うのです。

島田
  受け手のプロセスは全然違いますけれどもね。でも、僕がたまたまコミックスとかゲーム・ソフトを広義の文学といったからいけないのかもしれないけれど、そもそも僕は対抗しても仕方がないことだと思うのです。
 僕のなかにも、ああいうものはくだらないという先入観があるし、また、メイド・イン・ジャパンのゲーム・ソフトやコミックスに対して拒絶反応を示すアジアのインテリやヨーロッパの人たちもいるわけです。  でも、基本的にポピュラリティというのはそういうもので、単純な構造を持つことによって広められていくし、それが広まったところで、今まで物語をやっていた人たちが、その文脈のなかで物語批判するという、なにかすごく巧妙なビジネスのシステムがあるのだと僕は思いますね。(「文学という装置(島田雅彦)」より)」
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