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T.W.ディーコン 金子隆芳 訳


ヒトはいかにして人となったか

言語と脳の共進化


四六判640頁

定価:本体5300円+税

発売日 99.4.20

ISBN 4-7885-0671-8

類人猿やイルカは高度なコミュニケーションをするにもかかわらず初歩的言語さえもたないのはなぜか。なぜ人間だけが言語をもつのか。言語と人間の脳との共進化にこそその秘密のあることを広範な研究から明らかにして,従来の定説に挑戦した話題の書。


◆本文紹介◆
言語が事物、事件、関係を表すというのは、すぐれて協力かつ経済的な表示形式である。それによって無限に新しい表象が生まれ、事件を予測し、記憶を体制化し、行動を計画するという、前例のない推理機構ができ上がる。人の思考と世界認識の様式がすべて形成される。それはヒトの知能に深く浸透し、かつ不可分で、ヒトの知能の中に言語によって形成洗練されないものを見分けるのは難しい。この世代違いを説明し、こうなったら進化の状況を明らかにすることは、ヒトの起源の究極的課題である。


◆書評
「出版ニュース」99.6.中 堀川 哲氏評
朝日新聞 99.6.20 長谷川眞理子氏評
「サイアス」 99.9月 内田幸夫氏評
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◆目 次◆
まえがき
第T部  言語
第1章 人間のパラドックス
進化の変わりもの/ホープフル・モンスター説の魅力/簡単言語はどこに
第2章 言葉がないときに
心の得意技/別の言葉で/レファレンス問題
第3章 記号は単純ならず
レファレンスの階層性/記号の敷居/学習の解消
第4章 脳の外のこと
チョムスキーの逆立ち/もう一方の進化/ユニバーサルの出現/忘れて憶える
第U部 脳
第5章 知能の大きさ
グロスな誤解/脳も身のうち/自分なりの大きさ
第6章 育ち分かれる
チワワの誤り/ハエの遺伝子でヒトの脳をつくる/発生時計
第7章 ダーウィン式回路技術者
椅子とりゲーム/転移/エイリアンの脳を移植する/骨相学をこえて
第8章 お喋りする脳
フーバーの脳/内臓型の音声/哺乳類はなぜ鳥のように唄わないか/乗っ取りのレバレッジ
第9章 シンボル・マインド
前が重い/記号をつくる
第10章 言語のありか
四角い栓を丸い孔に/明るみに出た脳/記号のない場所/個性化
第V部 共進化
第11章 言葉は肉体となりて
脳が進化したのではない/言語適応/ホモシンボリクス/共進化ネット/壁に描く
第12章 記号の起源
通信を促すもの/ヒトの社会は例外/記号による解決/儀式の始め
第13章 心は儲けもの
フェイルセーフのコンピュータ/スフィンクス/心の島はない
第14章 夢を与えるもの
終わり/あることとあらざること−なにが違うか/心の再発明
訳者あとがき
人名索引/事項索引/注/文献



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