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J=J.グー 著 土田知則 訳


言語の金使い

文学と経済学におけるリアリズムの解体


四六判296頁

定価:本体2800円+税

発売日 98.9.30

ISBN 4-7885-0651-3

◆目 次◆
序論
T贋金使い
1贋金貨/2交換=◆換可能性の危機/3グレシャムの法則/4古銭学的フィクション/5三つの父性/6一般等価物の小説/7ガラスの原型/8純粋小説と鏡状の細工/9図像破壊
U原型、代用貨幣、財宝
1リアリズムと交換/2マラルメの貨幣/3貨幣の理性/4法と財宝/5交換不可能なシニフィアン/6紙幣の神話/7記憶の財宝
訳者あとがき

芸術におけるリアリズムの危機は金本位制の終焉とまさに時を同じくしている! A・ジッドの小説『贋金つかい』を叔父C・ジッドの貨幣論と合せ読むことによって,貨幣にまつわる経済学の問題と言語・表象にまつわる文学の問題を交差的に読み解く。

◆本文紹介◆
一貫したメタファーの戯れにより文学的なフィクションの内部で語られる 貨幣と言語との構造的な相同性は、ひとつの歴史的断絶を標定することを可能にしてくれる。古典的な表象作用の写実的・表象的な装置を支えていた「言語=金」の古びた時代の後に、指示物の消失とそれに伴うシニフィアンの漂流を現出させる現代、すなわち、「言語=代用貨幣」(langage-jeton)の時代が到来したのだ。貨幣的な記号と言語的な記号、経済と文学の双方に作用するこうした代替の論理を検討することにより、われわれの象徴化の形態の主用特徴を説明し、さらにはそのアポリアを出発点に、今後の可能性に向かって冒険的に踏み込んでいくことが可能となるであろう。(「序」より)


◆書評
1998年11月、出版ニュース11月下旬号
1998年11月15日、福井新聞
1998年11月29日、南日本新聞

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