◆『エピソードで学ぶ赤ちゃんの発達と子育て』◆


エピソードで学ぶ赤ちゃんの発達と子育て 動画

このサイトには、菅野幸恵・塚田みちる・岡本依子 著
『エピソードで学ぶ赤ちゃんの発達と子育て』関連の動画ファイルを掲載しています。動画は、ウィンドウズ・メディア・ヴィデオ形式のファイル(.WMV)と、エムピーフォー形式のファイル(.MP4)の2種類があります。どちらも内容は同じです。ご使用のパソコンの環境に合わせて選択してください。
下記のページ番号は、『エピソードで学ぶ赤ちゃんの発達と子育て』の該当ページを示しています。

p.15
新生児反射

0ヵ月と3ヵ月にわけて説明します。


【生後0ヵ月児の反射】

吸てつ反射

赤ちゃんの口に指を入れるとリズミカルに吸い始めます。一度指を抜くと泣いてしまいますが、再び指を入れると泣き止み吸い始めます。
吸てつ反射.WMV
吸てつ反射.MP4

把握反射

赤ちゃんはバンザイの格好で、手の指は握った状態で寝転んでいます。赤ちゃんの手の指を広げ、手のひらに指を置くと握ります。
把握反射.WMV
把握反射.MP4

把握反射とバビンスキー反射

赤ちゃんの足をこするようにすると、足指が扇形に広がります。また足の裏に手を押し付けると足指を折り曲げます。
把握反射(足).WMV
把握反射(足).MP4

歩行反射

赤ちゃんの両脇を抱えふとんの上に立たせます。足の裏をふとんにつけ、少し前かがみにすると、赤ちゃんの足が交互に前に動きます。ちょうどこのときたまたま赤ちゃんが泣き出してしまったので、歩行反射の様子はわかりにくいかもしれませんが、足に注目してください。
この動画は、音声を消してあります。

自動歩行.WMV
自動歩行.MP4


【生後3ヵ月児の反射】

瞬き反射

お母さんが赤ちゃんを自分と対面になるようにひざの上に乗せています。赤ちゃんははじめビデオカメラの方を向いていますが、お母さんが赤ちゃんの顔に息を吹きかけると瞬きをし、お母さんの方を見ます。赤ちゃんがお母さんの服をいじっている間、お母さんが何回か息を吹きかけると瞬きをします。

瞬き反射.WMV
瞬き反射.MP4

把握反射(足)
赤ちゃんはソファーの上に寝転びおもちゃをいじっています。お母さんが赤ちゃんの足指の根元あたりに指を乗せるとお母さんの指を握るように赤ちゃんの足指が曲がります。また赤ちゃんの足の裏をかかとからこすり上げると、赤ちゃんの足指が扇形に広がるのもわかりますが、これはバビンスキー反射です。

掌握反射(左足).WMV
掌握反射(左足).MP4

バビンスキー反射

ソファーに寝転んでいる赤ちゃんの足の裏をかかとの方からこすり上げると、足指を扇形に広げます。足指の根元あたりを押すと足指を折り曲げます。これは把握反射です。

バビンスキー(右足).WMV
バビンスキー(右足).MP4

p.19
生後3ヵ月児が母親の指を握ったときのやりとり

まず,お母さんが指を赤ちゃんの顔の前で振ると,赤ちゃんはその指を見ます。でも,その視線はすぐに逸れてしまいます。つぎに,お母さんが指で,赤ちゃんの掌をつつくと,赤ちゃんはそちらの方を見ないまま,その指を握っています。指を握る動作と赤ちゃんの視線(赤ちゃんの興味の対象)とが,別の動きのように見えるのは,これが反射だからです。しかし,これをきっかけに,お母さんは声をかけながら手を振って,親子のやりとりがはじまります。

塚田把握反射.WMV
塚田把握反射.MP4

p.56
母親が生後8ヵ月の女児をくすぐって遊ぶ場面

この頃の身体遊びの一つがくすぐり遊びです。動画の冒頭でお母さんが「わかちゃーんーの,くちゅくちゅくちゅ」と声かけしただけで,子どもの身体が前かがみになるところに,お馴染の遊びであることが推測されます。この時期のくすぐり遊びは子どもの体幹部分をくすぐることが多いです。大人は首やわきの下や足の裏などのほうをくすぐったく感じますが,この時期の子どもはおなかや胸のあたりを大きい動きでくすぐられるほうを喜びます。また,撮影者が子どもの表情をビデオカメラに収めようと子どもの正面に移動したことに伴って,子どもの注意が撮影者に移ります。このことをお母さんが瞬時にとらえて,いったん遊びを休止し,再度お母さんに注意が戻ったときに遊びを再開します。このことから,お母さんが子どもの注意の動きから,子どもの興味関心や感情の動きを感じ取り,それに沿ってやり取りを展開していることが分かります。

8か月児くすぐり遊び.WMV
8か月児くすぐり遊び.MP4

p.101
生後3ヵ月のカナちゃんがお母さんの移動にあわせて目で追う様子

お母さんが赤ちゃんの回りを動くと,赤ちゃんが目で追うのがわかります。生後3ヵ月ともなると,首がすわってくるので,お母さんが赤ちゃんの頭の方へ移動しても,しっかりと首を動かして見つめようとしています。赤ちゃんは,お母さんを見つめながら発声することで,お母さんの注意をさらに自分に引きつけようとしているようです。

母を目で追う.WMV
母を目で追う.MP4

p.103
9ヵ月児とのものを介したやりとり

この時期の子ども−事物−大人の「三項関係」の成立を示す典型的なやり取りです。子どもが「だ」と発声しながら事物を差し出すと,撮影者が受け取ります。このとき「くれるの? ありがとう」と思わず言葉を返したところに,子どもの気持ちを受け止めたことがうかがえます。それを聞いた子どもが笑顔で応えます。動画の前半ではこうした<差し出す−受け取る>のやり取りが繰り返されますが,先ほどの子どもの笑顔から,子どもが気持ちのやり取りを楽しんでいるように見えて仕方ありません。

さて,動画の中で,大人との受け渡しの対象になっている事物は,子どもが右手に握った半かけの煎餅であることにお気づきでしょうか。どうやら左手に握った丸のままの煎餅は自分のものと思っているようです。動画の中盤で,右手での受け渡しの延長で,左手に持った丸のままの煎餅を差し出したものの,お母さんが「ちょうだい」と手を出すのを見て,はっとしたようにあわてて引っ込めます。こういう様子を見るにつけ「この大きいのは誰にもあげない」という子どもの意図が感じ取れてしまいます。実際,お母さんも笑いながら「大きいのは私のって」と撮影者に解釈してくれました。

9か月児のどうぞとちょうだい.WMV
9か月児のどうぞとちょうだい.MP4

p.109
4ヵ月児の発する喃語に母親が応じる

この頃,赤ちゃんは母音(あいうえお)を発声するようになります。指しゃぶりをしながらの発声なので,赤ちゃんの発声が母音の何に相当するかは分かりにくいですが,「あーあー,うーうー」と発声しているように聞こえます。時折,息継ぎのために,この発声が小休止します。このことが,動画の後半では,順番に発話する会話形式のやり取りにつながっていきます。つまり,動画の初めから中盤にかけては,赤ちゃんの発声とお母さんの「うんうん」といった発声がほぼ同時に生起します。それが後半になると,赤ちゃんが息継ぎをしたときに,お母さんが返事をするように声を返します。

また,動画の最後には,「そうなの,あれ(ビデオカメラ)が気になるの」と,赤ちゃんがビデオカメラに注目していることと発声を関連付けて,赤ちゃんの意図を読み取って返答しています。このようなやり取りが後の言語的コミュニケーションの基礎になります。

4か月児喃語.WMV
4か月児喃語.MP4