ホーム 新刊 書評 近刊 編集 営業 目録 検索 ジャンル 50音 品切 問合せ 購入 会社情報 リンク集

これから出る本

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

小社近刊の予定です。




『エモーショナル・デザイン』刊行!

◆ドン・ノーマンの新著、発売

ドナルド・ノーマン著
岡本 明、安村通晃、伊賀聡一郎、上野晶子訳
四六判上製372頁+口絵8頁 価格 定価3045円(税込)
ISBN 4-7885-0921-0 C1011

プロローグより
「・・・・・・1980年代に『誰のためのデザイン?』を書いていたとき、私は情動を考慮に入れていなかった。悪いデザインに対して怒っていたというのに、すべては論理的で、冷静なやり方で、役に立つこと、使いやすいこと、機能、形態などに取り組んでいた。だが今、私は考えを変えた。なぜか。科学の進歩によって、脳に対する理解、情動と認知がいかに緊密に絡み合っているかについての理解が進んだ事もその一因である。我々科学者はいまや、情動が日常生活においていかに大切か、いかに価値あるものかを理解している。たしかに、役に立つことや使いやすいことも重要だ。しかし、おもしろさと楽しみ、喜びと興奮、そしてそう、不安と怒り、恐れと激怒がなければ、人生は完全とは言えないだろう。」

「情動に加えて、もう一つのポイントがある。芸術性、魅力、美しさである。私が『誰のためのデザイン?』を書いたとき、芸術性や情動を見下すという意図はなかった。美しさや機能と並んで、使いやすさというものをデザインの正当な地位に引き上げたいと思っていただけなのである。美にかんする話題はどこにでもあると思ったので、それについては触れなかった。その結果、デザイナーからはもっともな批判を浴びたのである。「もしノーマンの処方箋に従えば、デザインはみんな使いやすいものになるかもしれないが、見かけはひどいだろう」
 使いやすいが、見てくれが悪い。これは手厳しい判定だ。残念ながらこの批判は正しい。使いやすいデザインが使っても楽しいとは限らない。そして、三つの紅茶ポットの話が示すように、魅力的なデザインのものが一番効率的だともいえない。だが、これらの特性は必然的に矛盾するのだろうか。美しさと知、楽しみと使いやすさは共存できないのだろうか。」

「・・・・・・我々認知科学者はいまや、情動が人生から切り離せないものであり、人がどう感じるか、どう行動するか、どう考えるかに影響を与えるということを理解している。実際、情動は人を賢くする。これは私の現在の研究で得た知見である。情動なしでは人の判断力は損なわれるだろう。情動は常に判断を下している。ここには危険が潜んでいそうだ、あちらは快適だろう、これは良い、あれは良くないなどと、世界についての直接的な情報を与えているのである。情動が働く方法のひとつは、特定の脳の中止を浸していて知覚、意志決定、行動を制御する神経伝達物質を通してである。これらの神経伝達物質が思考のパラメーターを変化させるのである。」

「驚くべきことに、いまや、美的に魅力的なものだと仕事がうまくできる、という証拠が得られているのである。これから示すように、人を心地よくさせる製品やシステムは使いやすいし、より調和のとれた結果を生みだす。車を洗って磨いたら気持ち良く運転できるだろう。風呂に入り、清潔でおしゃれなものを着ると、気持ちが良いだろう。すばらしい、バランスの良い、美的にも魅力的な園芸用具、木工用具、テニスラケット、スキー板を使えば、いつもよりずっとうまくやれるではないか。」

「・・・・・・認知は人を取り囲む世界を解釈し、理解する。一方、情動はそれについての迅速な判断ができるようにする。通常、人は状況に対して、認知的に評価する前に情動で反応する。理解することよりも生き残ることがずっと大切だからである。しかしときには認知が先に立つことがある。人間の心の力のひとつは、夢見ること、想像すること、将来の計画を立てることである。心のこの創造的な飛翔力のおかげで、思考と認知は情動を解き放ち、次にはそれ自身を変化させるのである。これがどのように行なわれるかを説明するために、感情と情動の科学へと進みたい」

目次
日本語版への序文
プロローグ 三つの紅茶ポット

第1部 ものの意味

第1章 魅力的なもののほうがうまくゆく
 処理の三レベル 本能レベル、行動レベル、内省レベル
 集中と創造性
 備えのある脳

第2章 情動とデザインの多面性
 三つのレベルでデザインする
 想い出を呼び覚ますもの
 自己感覚
 製品の性格

第2部 デザインの実践
第3章 デザインの三レベル 本能、行動、内省
 本能的デザイン
 行動的デザイン
 内省的デザイン
 事例研究
 デザインは曲者だ
 グループによるデザインか 個人によるデザインか

第4章 娯楽とゲーム
 おもしろさと喜びのためにデザインする
 音楽、その他の音
 映画の魅惑
 ビデオゲーム

第5章 人、場所、もの
 無生物を非難する
 信用とデザイン
 信用できない世界で生きる
 情動を支えるコミュニケーション
 常時接続、常時散漫
 デザインの役割

第6章 情動をもつ機械
 情動的なもの
 情動をもつロボット
 ロボットの感情と情動
 情動を感じる機械
 情動を呼び起こす機械

第7章 ロボットの未来
 情動をもつロボットとロボットの未来

エピローグ 誰もが皆デザイナー
 パーソナル化
 カスタム化
 我々は皆デザイナー

個人的回想と謝辞
訳者あとがき

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

E-mail info@shin-yo-sha.co.jp

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
ホーム 新刊 書評 近刊 編集 営業 目録 検索 ジャンル 50音 品切 問合せ 購入 会社情報 リンク集