状況と活動の心理学

コンセプト・方法・実践

人のこころの営みは,社会,文化,歴史,状況のエコロジーのなかに織り込まれている-社会文化的アプローチ,状況論,文化歴史的アプローチ,活動理論等と呼ばれる心理学の成果を,関連する研究領域を含めて精選のキーワードで多角的に解説。
状況と活動の心理学─目次

はじめに

Ⅰ章 社会文化状況のコンセプト
 Ⅰ-1活動媒介された有意味な社会的実践
 Ⅰ-2文化多様な実践を生きる
 Ⅰ-3発達文化・歴史の中のプロセス
 Ⅰ-4社会「肉体に内蔵された心」を越えて
 Ⅰ-5学習状況的学習論の観点から
 Ⅰ-6媒介主体、道具、対象
 Ⅰ-7言語と対話ヴィゴツキーの視座
 Ⅰ-8認知と知識学習科学の誕生

Ⅱ章 実践(プラクティス)
 Ⅱ-1アイデンティティ「私」であることの実践
 Ⅱ-2記憶と想起思い出すことの社会的メカニズム
 Ⅱ-3可視化と対象化属性を見出すためのデザイン
 Ⅱ-4インスクリプション現実を描き出す道具立て
 Ⅱ-5比較と分類比べ並べるための文化的デバイス
 Ⅱ-6メディアとコミュニティつながりの社会的セッティング
 Ⅱ-7サブカルチャー意味と価値を実践するコミュニティ
 Ⅱ-8転移と越境状況間をまたぐダイナミズム

Ⅲ章 実践のドメイン
 Ⅲ-1教室という空間相互行為としての学び
 Ⅲ-2学校の外での学び教室から学びを解き放つ
 Ⅲ-3流通と販売の現場協働はいかにして可能になるか
 Ⅲ-4ネットワークとしてのデザイン人ともののネットワーク
 Ⅲ-5実験室つくられたものとしての科学
 Ⅲ-6交通環境を読み取るテクノロジー
 Ⅲ-7医療の実践複雑さと多様さを解きほぐす
 Ⅲ-8臨床の実践ことばがつくりだすもの
 Ⅲ-9地域とボランティアつなげること、つながりあうこと
 Ⅲ-10博物館・美術館モノを媒介にしたコミュニケーションの場

Ⅳ章 教育実践へのアプリケーション
 Ⅳ-1話し合いの技法創造的対話を行うには
 Ⅳ-2メディア利用教育教育におけるコンピュータ活用
 Ⅳ-3科学教育授業における言葉へのアプローチ
 Ⅳ-4数学教育道具的方法
 Ⅳ-5国語教育言語と再び出会う
 Ⅳ-6芸術教育活動としての芸術を経験すること
 Ⅳ-7 1乳幼児保育 発達を主導する活動としての遊び
 Ⅳ-8 障害児教育 ヴィゴツキーから学ぶ
 Ⅳ-9 日本語教育 社会文化的アプローチと第二言語の指導法

Ⅴ章 方法・理念と手続き
 Ⅴ-1 グラウンデッド・セオリー・アプローチ 象徴的相互作用論と活動理論との対話
 Ⅴ-2 複線径路等至性モデル 発達における多様な可能性
 Ⅴ-3 言説分析 日常の言語表現を疑う
 Ⅴ-4 談話研究 話すこと書くことの理解と変革
 Ⅴ-5 会話分析・エスノメソドロジー 人びとの活動を可能にしているものを明らかにする
 Ⅴ-6 エスノグラフィー 状況的学習論の観点から
 Ⅴ-7 アクションリサーチ 研究は変革する
 Ⅴ-8 デザイン・メソッド 変化を創り出し、変化を解明する手法
 Ⅴ-9 発達的ワークリサーチ 変化の扉を開く活動理論の研究方法論

Ⅵ章 インフォメーション
 Ⅵ-1 文献紹介
 Ⅵ-2 人物紹介
 Ⅵ-3 関連学会、研究機関、学術論文ポータルサイト

引用文献
事項索引
人名索引
 装幀=加藤光太郎

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